昨年11月まで住んでいた千葉県の柏市は、5年前の原発事故直後に降った、大量の放射性物質を含んだ雨のせいで、いわゆる「ホットスポット」と呼ばれるように、放射線量が特異的に高くなってしまいまいた。
そのおかげで、地域で生産される農産物にあらぬ疑いがかけられ、地元の農産物直売所の売り上げが激減しました。
いわゆる風評被害ってやつです。
いくら農家が高いお金をかけて分析し、基準値以下だと証明しても、なかなか信用されず、お客さんがなかなか戻って来ませんでした。
もともと安全や安心を求めるお客さんが多いので、反応が敏感なのも仕方ないのかもしれませんが、農家にとっては死活問題です。
分析してもほとんど検出されないか、されても基準値以下なのに売れない悲しさ。
行政も経験のない事態にビビって動きません。
そこで、農家たちが自主的に大学の専門家らを集めて、科学的なサンプリング方法や分析精度の確認、消費者への説明などを行う第三者委員会を設けることになり、僕もさの一人として参加して来ました。
そういう農家の努力と時間の経過とで、その後徐々にお客さんも戻り、売り上げも回復しましたが、原発事故前のレベルにはなかなか戻りません。
委員会では、マーケットの専門家もいて、いろいろ分析してもらいましたが、周辺にスーパーが増えたことなどもあり、従来と同じ商売をしていては、売り上げは伸びないので、何か新しいことを考える必要があるという結論になりました。
そして、特に女性の意見を聞こうということになり、いろんな人から聞いた意見を集約すると、せっかく新鮮な農産物がたくさんあるのだから、ぜひレストランを併設して欲しいという声が多く、起死回生策として農家レストランを作ろうという話になりました。
当時、農業における女性の活躍促進の仕事をしていた僕ももちろん大賛成で、いろんな形でその後も関わって来ました。
とまあ、前置きが長くなりましたが、その農家レストランが6月11日のオープンを前に、関係者を集めた内覧会&試食会が昨日行われ、僕もお招きいただいたので、参加して来ました(^^)
木をふんだんに使った建物は、とてもシックで落ち着きのある雰囲気。
そして、そこに並べられた朝どれ野菜や地場産農産物だけで作られた料理の数々(^^)
それもそのはず、「主婦がシェフ」というコンセプトの元で、農家の奥様たちが素材の味を引き出す料理を提案し、それを某超高級ホテルの元総料理長が指揮を執って調理しているのだから、美味しいはずですo(^_^)o
ごちそうさまでした。
オープンまでカラダが保たないかも?なんて思ったりもしましたが、なんとか来れましたo(^_^)o
本格オープンは6月11日。
商売繁盛を祈っています(^^)










