6年前、他院で

耳介軟骨で鼻中隔延長術、

ゴアテックスで眉間から鼻背の隆鼻を

受けた患者様が

鼻柱が傾き、それに伴い鼻尖が右に向いたため

来院されました。

 

鼻根は非常に高く、

鼻尖と鼻柱が右に偏移してました。

 

また鼻尖は耳介軟骨による

延長術のためか

可動性が良く、

左右、上下に抵抗なく

動きました。

 

自費でCT検査を

受けて頂いたところ

・鼻中隔延長術が行われたはずなのに

 延長軟骨に相当する部分に厚みがなかった

・鼻根部のゴアテックスの厚さは7㎜であった

・・・・・以上が判りました。

 

↓水平断CT画像

鼻先付近の水平断面のCT画像です。

赤い矢印が鼻中隔軟骨で

左右の鼻穴の間にあります。

画像からわかるように

鼻先は右側に倒れてました。

 

鼻中隔延長術を行った患者様では、

通常黄色の部分が

延長軟骨で厚みがあります。

ところがこの患者様は

この部位が薄く

まるで鼻中隔延長術が

行われてないような厚さでした。

 

6年前の耳介軟骨による

鼻中隔延長とは言っても

すべての軟骨が吸収されるわけではなく、

このCT画像のようになることはありません。

 

しかし患者様は以前の手術で

鼻中隔延長術に対して

高額を支払っており、

ご本人は「確かに鼻中隔延長術を受けた」

・・・・と仰ってました。

 

↓矢状断CT画像

鼻を縦方向に観察できる画像です。

赤矢印には鼻中隔軟骨があり、

青矢印の白い部分は鼻骨です。

白矢印がゴアテックスプロテーゼで、

鼻根の厚さは7㎜でした。

 

患者様は

鼻尖鼻柱の偏移を修正するとともに

正面から見える鼻穴を

少しでも隠れるようにしたい・・・

とのこでした。

 

そのため

肋軟骨による鼻中隔延長術と

鼻孔縁を下げるために

ゴアテックス減量術を行いました。

 

ゴアテックスは3枚重ねられ、

2枚は右に偏移しており、

可能な限り正中に戻しました。

また皮膚側のものは組織に癒着していたので

下層のゴアテックスを減量し、

鼻孔縁が下がる程度の余裕をつくりました。

 

瘢痕内の左右の鼻翼軟骨を開き、

鼻中隔軟骨部を確認したところ

延長軟骨は存在しませんでした。

 

結果的に

この患者様は6年前に

鼻中隔延長術は行われておらず、

ゴアテックスを3枚入れられ、

単に耳の軟骨を鼻翼軟骨の上に

置かれたのみでした。

 

鼻尖鼻柱が傾いた原因は

ゴアテックスの偏移、

鼻翼軟骨上にのせられた耳介軟骨と

過剰なゴアテックスによって

鼻翼軟骨内側脚が偏移したことにあると

考えられました。

 

この患者様は

鼻根鼻背の高さの減量は

あまり望まれなかったので

ゴアテックスによって

鼻尖の皮膚が頭側に引っ張られないように

肋軟骨で鼻中隔延長を行い、

眉間、鼻根とのバランスを考えた

鼻尖に高さにしました。

 

また延長術と

ゴアテックスの位置修正で

傾いた鼻尖鼻柱は正中に

戻すことができました。

 

この患者様には

術中写真をお見せし、

鼻中隔延長術が行われてなかったことを

お伝えしました。

 

 

 

 

 

銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也

日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医

ホームページ

http://ginza-sumirenohana.com/


修正再建手術専門サテライト
https://ginzasumirenohana.wordpress.co