こんにちは 医学博士 田中洋平です。
まさか、こたつ・暖炉・電気ストーブに肌を無防備に曝露させてないですよね?
こたつ・暖炉・電気ストーブは、体を温めるために、遠赤外線とともに、近赤外線を大量に出します。
遠赤外線は体の芯から温めるといわれることもありますが、そうではありません。
遠赤外線は皮膚の表面で吸収されて、遠赤外線そのものは深部には届きません。
皮膚表面で吸収されて熱になって、そこで温められた血液が全身をめぐるので、あたかも遠赤外線で全身の、しかも深部が温められているように感じられるのです。
物理が得意な方は、遠赤外線は近赤外線より波長が長いので、より深部にまで届くはずだと思われるかもしれませんが、面白いことに、血流のない切り取った皮膚で実験された、レーザーの世界の大御所の論文では、遠赤外線は深部にまで届くとされていますが、それより前に日本の研究者が、生体の血流のある皮膚では、遠赤外線は皮膚の表面で吸収されて、遠赤外線そのものは深部には届くことはなく、近赤外線が、より深部にまで届くと発表しています。
こたつ・暖炉・電気ストーブに肌を近づけるときは、必ず、羊毛などケラチンのようならせん構造を多く含む天然繊維でできた服で、皮膚を守らなければ、老けます。
生足は老けます。西欧では暖炉のそばに座って長時間編み物をしているおばあさんの膝下が猛烈に光老化することが分かりやすいたとえに使われます。
光老化予防に、こたつ・暖炉・電気ストーブに無防備で曝露されないようにしましょう。
天然繊維で覆っていれば、温かいし、近赤外線からも組織を守ることができるので
一石二鳥です。
医学博士 田中洋平
クリニカタナカ
オラクル美容皮膚科
東京美容外科
医学博士 田中洋平(Yohei Tanaka)
クリニカ タナカ 形成外科・アンティエイジングセンター院長
AGAスキンクリニック長野院院長
東京女子医科大学皮膚科非常勤講師
新潟薬科大学客員教授
近赤外線研究会発起人・理事
International Photobiological Society 発起人・理事
東京美容外科技術顧問
オラクル美容皮膚科技術顧問