こんにちは 医学博士 田中洋平です。
今回のブログでは「洗顔」についてお話したいと思います。

 

せっかく皮膚を守るために皮脂を作っているのに、なぜ洗顔で洗い流してしまうのですか。

 

 

わたくしたちの遠い祖先の時代から、朝起きてから、一日の大半を太陽光にさらされて生活しています。太陽光の老化光線のうち、紫外線はメラニンで遮断して、近赤外線は皮脂で遮断するのが合目的です。

脂肪は生体の中で近赤外線を遮断するのに非常に効果的とされています。

 

 

だから、一日中、太陽光にさらされている南国の浜辺の人も、皮膚を赤くするだけでは近赤外線から守り切れなくなった皮膚の薄い白人も、皮下脂肪をたくさん蓄えてブヨブヨしているのかもしれません。

 

近赤外線を遮断するのにも皮脂が安上がりで便利ですから、朝、顔に皮脂を蓄えて、日中の近赤外線曝露に備えるのです。

洗顔をしすぎると、肌が突っ張り、カピカピ、カサカサになることがあります。

乾燥して、細かいしわになって、老け顔になります。

 

 

皮脂による防御機能が落ちますと、細菌感染の可能性が高まりますので、洗いすぎるとにきびなどの肌トラブルが増えます。

「わたしは脂性肌で困るの」と悩まれる方も多いですが、乾燥肌よりうんと健康的で良い状態と考えます。

皮脂が十分に分泌されれば、皮膚の防御機能もしっかり維持できて、光老化防止になります。

皮脂が足りないまま放置するとあなたは老けます。

 

ですから、皮脂をあまり悪者にしないで、光老化防止のために、大切にしていただければと思います。

 

 

洗顔後、皮脂が足りなくて、肌が突っ張り、カピカピ、カサカサになるようであれば、しっかりと補う必要があります。

わたくしのクリニックでは、若返りをご希望のお客様には、わたくしの若返りオイルをご案内しています。

また、メイクを落とすため洗顔するたびに、手のひらでこすれていませんか。

 

頬の高まり部分に肝斑が多いのも、洗顔の際に手のひらでこすれてしまうからとされています。

ちなみに、鼻も隆起していて、洗顔の際に手のひらでこすれてしまいますが、鼻は新陳代謝が極めて高いので、色素が残る間もなく、角質とともにはがれてしまいます。