こんにちは 医学博士 田中洋平です。
今回のブログでは「シミとり」についてお話したいと思います。

 

もし、皮膚が紫外線に曝露され続けると、紫外線曝露に対する生体の防御反応として、わたくしたちは、皮膚表面に茶色の色素のメラニンを沈着させ、そのメラニン色素に紫外線を吸収させることにより、紫外線による皮膚組織へのさらなる傷害を防ぎ、メラニン色素の周辺の細胞や皮膚組織へのダメージを軽減させようとします。

 

 

ただ、18歳を過ぎ、お肌が曲がり角にきて、新陳代謝が衰えてきますと、メラニンをうまく排泄できずに、たまってしまって、老人性色素斑(シミ)になっています。

 

また、目に紫外線が入ってしまうと、全身の皮膚が紫外線に曝露されていると体が反応して、太陽光の直接的な刺激から防御するために、メラニンを作る信号が発信されて、メラニンがたまります。

ですから、シミ取りをして、美白を維持するためには、美白し続けるか、目に紫外線を入れないようにしないといけません。

 

シミは外見上はきれいではないので、とりたくなります。

 

 

きちんとトレーニングを受けた医師のもとでは、ほとんどの場合、問題なく薄くすることが可能です。

わたくしのクリニックにも、毎日のように、老人性色素斑をとってほしいと、お客様がいらっしゃいます。

ビタミンCや抗炎症薬などの内服、漂白剤の外用を根気強く継続して、薄くなるのを待つか、光治療を行います。

 

ネットの書き込みや、ご近所の噂で、「シミ治療を受けたら、前より色が濃くなった。」という苦情を見聞きします。それは、光治療だけ行って、内服や外用の必要性、日常生活における注意事項などをきちんと説明されずに、放置してしまい、炎症後の色素沈着を生じてしまっていることが多いです。

 

 

光治療は、レーザーやIPLという光を照射する治療が主流で、たくさんのメーカーがさまざまな機種を市場に出しています。

どの機種も老人性色素斑をきれいにできますが、どの機種でも、光を照射して、メラニンを破壊していますので、炎症が起こります。

 

炎症を長引かせてしまうと、炎症後の色素沈着を起こしてしまう可能性があるので、ビタミンCや抗炎症薬などの内服、漂白剤の外用、そして、紫外線カットが大切です。