みなさま、こんにちは。

 

 

 

 

札幌市近郊恵庭市のカウンセリングルーム「なおこ心理相談室」の臨床心理士の足立直子です。

 

 

 

また一段と寒さが強まり、秋が深まる北海道です。

中秋の名月はごらんになったでしょうか。

こちらでは少しの晴れ間にきれいなお月様が見られました。

 

 

 

今日は思春期によくみられる精神疾患の第3回目です。

今日は「全般性不安障がい」についてみてみましょう

 

 

この障害は、不安障がいという大きな項目に分類されます。

不安障がいの中の‘全般性不安障がい’というわけです。

 

 

 

思春期・青年期の全般性不安障がいは意外と多く、

「人間がしばしば不安を持つことよりも、むしろ人間が大部分不安を持たずに過ごすことの方が説明を要する」(byシュナイダー:精神医学者)

と言われているように、

多かれ少なかれ、誰しも不安を抱えた経験があるでしょう。

 

 

それでも多くの人は、無意識のうちに、

色んな考え方をもって、

この不安に対処しながら生活していると思います。

 

 

 しかし一部の人は、強い不安に影響されて、

心や身体の調子が悪くなり、不眠なども生じて、日常生活に支障をきたしてしまいます。

全般性不安障がいは1.2%の人が、不安障がい全般でいうと4.8%もの人が悩まされているという報告があります。

10人に5人弱、これはかなり高い数字ですね。

 

 

 

 不安障がいは、一昔前には、‘不安神経症’と言われていました。

 こちらの名称の方が馴染みがある、という方も多いのではないでしょうか。

 いわゆるパニック障がいや、選択制緘黙、社会不安障害、恐怖症も‘不安障害’に分類されます。

 

 

アメリカ精神医学会によるDSMによる診断のための項目では以下のように記されています。

 

 

 
○(仕事や学業などの)多数の出来事または活動についての過剰な不安と心配が、6ヵ月以上続いている。
○心配や不安がない日よりも、ある日のほうが多い。
○不安や心配を自分でコントロールするのが難しい。
○不安や心配は、次の6つの症状のうち3つ以上を伴っている。

  1. 落ち着きのなさ、緊張感、または神経の高ぶり
  2. 疲労しやすいこと
  3. 集中困難、または心が空白になること
  4. 易怒性
  5. 筋肉の緊張
  6. 睡眠障害(入眠または睡眠維持の困難、または、落ち着かず熟眠感のない睡眠)

 


 このほか自覚症状として、

「原因不明の頭痛やめまいがある」

「のどのつかえがある」

「吐き気がある」

「手足の冷えや熱感」

「冷や汗をかいたり、赤面したりする」

「息苦しい」

「動悸がする」などなど、自覚症状は多岐にわたります。

 

 

 薬物療法ではSSRIや抗不安薬が使われることが多いと思われます。

 

 

 それに加えて心理療法も効果的です。

 リラクゼーションを取り入れたり、生活改善をしたり、

 カウンセリングによって自分の心や考えを深めていくことで、

 より人生が豊かになることでしょう。

 不安障害は、小児期から思春期と若い世代でも生じることに注意したいと思います。

 この年齢の頃には、感覚が敏感であることも、発症の要因になると思われています。

 

 

 生活が苦しくなるほどの不安に悩まされている時には、

「性格の問題」だけでないかもしれません。

 思春期のお子さんを持つ親ごさん、学校の先生たちにも、気を付けてあげていただきたいと思います。

 

 

 

安心して生活を送れますように

 

 

 

 

 

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