対人援助職というのは非常に大変な仕事です。
精神的にも体力的にも負担も強いられます。
その中で毎日支援者の皆さんが懸命に働いているのです。
しかし、いくら大変な仕事だからと言っても、
避けるべきことがあると思います。
そこで今回は、
はっきり言って間違っていると思う、支援者の対応についてお伝えしたいと思います。
ちなみに「虐待」というのは論外なので、あえてここでは触れません。
時々
「患者さん(利用者さん)が言うことを聞かないときははっきり言ってやった方がいい」
ということを堂々と主張する職員がいます。
はっきり言って、私はこれは間違っていると思います。
どこが間違っているかというと
「患者に言うことを聞かせる」「患者は職員の言うことを聞くべき」という視点と、
「はっきり言ってやる」と怒りに任せている部分です。
「はっきり言ってやる」と怒りに任せている部分です。
実際は職員が、自分の言うことを聞かない患者さんに腹を立てていて
その気持ちを患者さんにぶつけているだけなのですが、
そこに自覚が薄く、あたかも正当に相手を叱っているという風に捉えています。
患者さんや利用者さんと関わる中で、
支援者側の職員の気持ちも様々に揺れて、時には腹が立ったり憎たらしくなったりとネガティブな感情に支配されてしまうことがあるでしょう。
それは自然で当然なことです。そういう気持ちにならない方がおかしいくらいです。
支援者側の職員の気持ちも様々に揺れて、時には腹が立ったり憎たらしくなったりとネガティブな感情に支配されてしまうことがあるでしょう。
それは自然で当然なことです。そういう気持ちにならない方がおかしいくらいです。
しかし私たちはプロなのですから、それをそのまま相手にぶつけるということはあってはなりません。もし怒りをそのままぶつけてしまったとしても、それは後から振り返って反省しなければいけません。
確かに患者さんが間違ったことをしたら、
それは間違っているということを伝える必要があります。
でもそれは
「言うことを聞かないから」
ではなく、
患者さんのためによくないことだから、
もしくは患者さんが不利益を被ることに繋がることだから、
また場合によっては他の患者さんを守るためにです。
職員の言うことを素直に聞く人は良くて、聞かない人は悪いとするという姿勢でいる人は、
そもそも何のための支援なのか、目的を完全に忘れてしまっていますよね。
そんなことも分からないのかと時々腹が立ちます。
しかしたいていこういうことを言うのは、
身の回りのお世話をする看護師さんであるということを考えると、
日々大変な思いをしているから余裕がないのだろうと思います。
しっかりこのことをしっかり胸に刻んでおかなければ、
私が職員に怒りをぶつけてしまいそうになります・・・

D.W.ウィニコットという児童精神科医は、こんなことを言っています。
「カウンセラーが報復することなく、クライエントさんを憎み続けることができることがカウンセリングの成否を左右する」
支援者は、患者さんにネガティブな感情を持つものなのですが、
それを自分の心の中に留め置き、
その一方で患者さんに愛を持って接する必要があるのだろうと思っています。
・・・・・
これは、心理職などの中に多いと思います・・・
最初は患者さんの話を聞いていても、
そのうち説教になり、
そして気づけば自分の経験や苦労話をはじめ、
いつのまにやら患者さんが相槌を打って聞いてくれているというシチュエーションです。
基本的にカウンセリングの様子は見ることができませんが、
復職支援デイケアの利用者さんの中に、外部のカウンセリングを受けている方がいて、
こんなことを言っていました。
「なんかいつも気づけば僕が話を聞いてるんですよね、まぁいいんですけど…
カウンセラーさんも大変な思いをされてきたみたいで・・・」
おいおい、一体どっちがカウンセリングを受けているんだ!?
患者さんの方が気を使ってるやないかい
またグループミーティングの場や、
デイケアやグループホームなどの担当者との面談、
入院中の看護師との面談でもこういったことが起きることもあります。
このような時は、支援者側としては、患者さんや利用者さんのためにと思って、
自分の経験を話しているのでしょうが、
結果としては、支援者側が自分の話を聞いてもらうことで満足感を得ているのです。
特に患者さん(利用者さん)が、
自分の考えや気持ちを言葉にすることが苦手で言葉数が少ない場合に、
このようなことが起こりやすいように思います。
が、逆にこのような方にこそ、
支援者側は注意深く耳を傾ける必要があると思うのです。
そういった患者さん達は、それまでの人生でも自分の考えや気持ちに耳を傾けてもらう経験をしてきていないことが多いからです。
支援者は自分を満たすために患者さんを使っていないかについても
注意深くならなければいけないでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます

