昨年末に、母とショッピングモールに入っている花屋さんに立ち寄った時のこと。



3号ポットに入った瑞々しく鮮やかなポトスゴールデンとポトスライムが目にとまる。


その隣には深緑のハートが…欲しいと思っていたアイビー・サークもあるではないか!


その3つを手に取り意気揚々とレジへ向かう私だったが、突如目の前に立ちはだかる母。





「3つもいらないでしょ。

      一つでじゅーーぶんっ!!」


 



私の顔が曇ったのを察知したのかいらないよと言い捨て去って行った。






はいいぃ???



ひ と つ ? 一つですって!ハッ(笑)

なに言っちゃってんのと無性に腹が立った。



YouTubeで観葉植物動画をハシゴしまくってた頭の中は、完全に植物一色となっていたからだ。

なんならポトスあと5種類くらい欲しいのあるんですけど。



あれもこれも欲しい、育ててみたいと思いを馳せていた先のソレである。出鼻を挫かれた。

 


何が一つだよ!自分だって好きなもの好き勝手買ってるくせに…と、反論したい気持ちをグッと飲み込み、しかしそれは母には無効だと気付く。


何一つ、母の無駄買いが思い浮かばない。

いや植物が無駄と言っている訳ではないけど。




 



鉢が大きすぎだから鉢底石を多めに敷いてゴールデンとライムを寄せ植えたけど…




母はミニマリストな所がある。

持ち物は最小限だし不用意に物を買わない倹約家。




うちにはヤカンもトースターもない。

魚を焼く際は魚専用のフライパン。本来の魚焼きグリル部分をトースターとして使っている。



コーヒー好きな私としては、せめてヤカンだけは欲しい。鍋でドリップは至難の業だと幾度と粘り、その度一刀両断されたのだ。



そしてやっとの事で許可がおりたのは、

ヤカンとしても使える一石二鳥な”鍋”だった。


 



(じゃあヤカンでいいじゃん)





ここまで来たらもはや意地になってないか?それともなんだ、ヤカンに積年の恨みでもあるのか。




そんなこんなでウキウキ気分が一転

私の初めてのポトスたちにケチが付いた気分だった。



しかし植物置き場は私の部屋。もちろんポトスもアイビーも買って帰った。


それ以来

遅れて来た反抗期の如く静かに順調に私の部屋の癒しは増えつつある。






植え替え後、順調とはいかない。

ゴールデンの葉が2枚茶色に。水捌けは良いし鉢が大きすぎるというよりは、冬の植え替えと寒さが原因だと思っている。

もう暖かくなるまで触らないでおこう。







アイビーはさすが強い。

次から次に新芽を出し、小っちゃな葉があっという間に大きくなる。


ホームセンターで、このアイビー・サークの70cmくらいに蔓の伸びたハンギングを見かけて一目惚れした。

自分にもあそこまで育てる事ができるんだろうか。育てたい。