「ブルームーン(Blue Moon)」は、その美しい色合いとロマンチックでありながらもミステリアスなカクテル言葉で知られる、人気の高いショートカクテルです。
テブルームーンが「変わったカクテル」として語られる大きな理由の一つが、その正反対の二つのカクテル言葉にあります。
① 完全なる愛
-
材料の一つであるリキュール「パルフェ・タムール (Parfait Amour)」がフランス語で「完全な愛」を意味することに由来します。
② 叶わぬ恋 / できない相談
-
カクテル名である「ブルームーン (Blue Moon)」は、「極めて稀なこと」「滅多に起こらないこと」を意味する慣用句("Once in a blue moon")に由来します。ここから転じて、「あり得ないこと」「不可能」、すなわちロマンチックな場面では「叶わぬ恋」、あるいはバーなどの場では「お断り」の隠語として使われることがある、という逸話があり。
材料
・ジン
・バイオレット・リキュール
・レモンジュース
作り方
-
グラスの準備: カクテルグラス(逆三角形のグラス)をあらかじめ冷やしておきます。
-
材料を計量: シェーカーに氷を8分目まで入れ、ジン、バイオレット・リキュール、レモンジュースを正確に注ぎ入れます。
-
シェイク: 蓋をしっかり閉め、カクテルが均一に冷え混ざるよう、手早く15秒ほど強くシェイクします。
-
注ぐ: 氷が入らないようにストレーナー(漉し器)を使って、冷やしておいたカクテルグラスに注ぎます。淡い青紫色の液体が美しく光ります。
-
香り付けと飾り付け: レモンピールをグラスの上で軽くひねり、カクテルに香りを移してからグラスの縁に飾るか、そのままカクテルに落として完成です。
ブルームーンの由来
カクテルの正確な誕生年や創案者は諸説あり、はっきりしていません。しかし、名前の由来としては以下の二つの説が有力です。
-
色の由来: ジンとバイオレットリキュール、レモンジュースの組み合わせで生まれる淡い青紫色が、夜空に浮かぶ**青い月(ブルームーン)**を連想させるため。
-
慣用句の由来: 上述の通り、「極めて稀なこと」を意味する慣用句が名前の由来となり、「叶わぬ恋」というカクテル言葉に繋がったという説。



