幸せと感動の時間 その２
前回は前置きが長くなりました
今回こそ、ゴスペルの慰問について書きましょうね
私が属しているゴスペルサークルは
この地区のボランティア団体としても登録していることもあって、
時々老人ホームなどの施設からもお声がけいただき、
皆さんの前でお歌を歌わせていただく機会があるようです
私は初めての慰問。
私たちの大先輩のいらっしゃるところ。
人生のワンシーンをお勉強させても頂ける場所。
１２月のお誕生日会のプログラムの一つでお招きいただきましたが、
今回は９６歳になられるおばあちゃまもいらっしゃいました。
寝たきりの方、表情のあまりないお元気のない方、
心の沈んだ大先輩を励ます若手の入居者などなど、いろんな方を前に
歌わせていただきました。
ゴスペル隊なので英語のお歌が基本ですが、
このようなときにはご年配の方もおわかりになるような
日本のお歌も歌います。
昨日はノリの良い英語の歌から始まりましたが、
一人のおばあちゃまとおじいちゃまだけは私たちと一緒の動きをしてくださり、
車いすに乗られながらも
手をあげたりと楽しんでくださっていましたが、
その他の皆様は圧倒されて、というかあっけに取られ、
静かにきいてくださっているだけでした
そりゃ、そうですよね？
いかにも・・。
でも、３曲目からの「見上げてごらん夜の星を」や、「聖しこの夜」「もろびとこぞりて」
などを歌い始めますと、
失礼ながら無表情でいらした皆さんのお顔がパッと輝いて、
すべての歌詞を口ずさんでおられる方、手を叩いてくださる方、
体を横に揺らしながら聞いてくださる方、それぞれに静かに、でも、確実に
音楽を楽しんでくださっている様子がダイレクトに伝わってきました。
このゴスペルを立ち上げた行動力のあるママが
はじめの挨拶や、歌の間のMCをしてくれましたが、
彼女は「私、虫のような心臓で、はなせるかな～ドキドキするわ～」と
こってこての関西弁で話していましたが、
２児のママの彼女は忙しいながらに、
すばらしいMCを考えてきてくれていました。
直前にカラオケでリハーサルをしたときに、
歌の合間に彼女がMC文を読み上げてくれたときには、
彼女のご老人へ向けるあまりに暖かい気持ち、
そして彼女の暖かい人柄がにじみ出る文章に
思わず、泣きそうになりました
それを言うと、皆、「私も！私も！」と言って、歌えなくなりそうだった、という人が多々
こういう人が立ち上げたサークルに入れたんだな、
そして同じ感性を持った仲間と一緒に歌えているんだな、と思って
私はとてもとても幸せを感じました
感涙暖かくて優しくて、ちょっと小心者で、一生懸命でまじめな彼女は
本番直前も、「前を向いて、出来たらご老人一人一人を見て歌おうな」
とまたこってこての関西弁で話すのですが・・・
（このこってこての関西弁と彼女の屈託ない笑顔が、
なんだか暖かさアップなのです！
いいんですよ～、この方の関西弁は！）
皆さんを目の前に歌い始めて、私はこのひとときを
一筋でも、一瞬でも、みなさんに少しでも明るい気持ちになっていただけるものにできたら・・
と願いを込めて歌いました。
あまり元気のないお顔が一瞬でも笑顔になれば、
動くことを忘れてしまったかのようなお体が音楽に合わせて少しでも揺れてくれたら・・・
そして、そんな思いを込めて歌いながら仲間を見ると、
仲間の暖かそうな、幸せそうな顔と言ったら・・・
そして、時々顔を見合わせては笑顔で歌い合い、
みんな歌が本当に好きなんだな、このサークルに入れてよかった
との思いで、鳥肌が立つほどに、そして涙があふれるほどに、
歌いながら幸せを感じていました。
目が合い微笑んでみると
微笑み返してくださる方、
私たちを励ますように手拍子をしてくださる方・・
中盤には、皆さんもずいぶんリラックスして
音楽を楽しんでくださっているようでした。
最後の曲で、いざ、リハーサルでも聞いて泣きそうになった彼女のMCが聞こえてきました。
「そろそろお別れの時間です。。」 から始まり、彼女が続けると、
「あら～、もう終わってしまうの？寂しいわ」 とのお声も聞こえた中、
横を見てみると、
仲間は仲間で、皆、泣きそうになるのを必死でこらえながら歌っていました。
私も・・・・。
暖かい気持ち、そして、一生懸命な気持ち、ってこんなに心を震わすのね
と感動でした。
ゴスペルに入る前、
何かボランティアでもできたら・・と問い合わせにも行ったところ
なかなか赤ちゃん連れで出来るボランティアはなさそうな感じだったのですが、
このように、全くの素人ながら大好きなお歌で、楽しみながら、誰かのお役に立てる・・・
こんな嬉しいことはありません
終わってから、みんなで、
「感動で泣きそうだったわ」
「泣くのを我慢して、あまり上手に歌えなかった～」
「おばあちゃんたち最後まで歌ってくれてる人もいたね、嬉しかったね～」
などなど、本当に同じ思いを共有して会場を後にしました。
ホームの担当の方からも、
「みなさんに感想を聞いたら、楽しかった、良かった、と言ってくださったので、
またぜひ機会があったらお願いします。」
と仰っていただけて、本当に嬉しかったです。
退場するときに、元気のよいおばあちゃまから
「みんな輝いていたわよ、
育児、大変だけど、がんばってね。
応援してるから！
ママしながらこんな風に一生懸命歌ってくれて
すばらしいわ！
本当にありがとう！」
と言葉をかけていただき、
こちらの方が勇気元気をもらってしまいました。
それにしても、
こういうサークルのカラーって、やっぱりリーダーの人柄による物が大きいんですね。
彼女は、威圧的でなく、まさにオーラソーマで言うところのオリーブグリーン、
女性的なリーダーシップを取って、みんなを暖かくまとめてくれる人なのです。
謙虚で、一生懸命で、暖かくて、人の意見をさわやかに受け入れ受容力のあるにも
かかわらず、
上手にみんなをまとめてくれる人。
こういうリーダーシップに触れられて、私はとても幸せです
それに。
この人がサークルを立ち上げてくれなかったらこういう体験は出来なかったわけで・・。
本当に感謝の気持ちで一杯。
そして、そんな彼女の元に集まってきた素敵な暖かいメンバーと
一緒に声と心を合わせて歌えて、本当に楽しいです
昨日はノロ対策ということで急遽子供はご遠慮願いたい。と変更を言われてしまいましたが、
事情が許す季節には、今度はぜひママゴスペル隊ならでは、ベビー＆キッズ連れで
慰問に伺わせていただきたいな、と思いました。
ホームのみなさんの笑顔が嬉しかったこと、
仲間の幸せそうな顔を見れて私も幸せだったこと、
そして暖かい気持ちばかりのメンバーの中にいれること、
そんなメンバーと一緒に大好きな歌を歌えること、
ママをしながらも、昨日のような活動が出来たこと
昨日はいろんな感動があった一日でした。
娘と夫は仲良くデートしていたようで、後から合流しましたが、
時にはこうして一人の時間を満喫させると、
また家族に対しても、娘に対しても、新鮮な気持ちで向き合えるんだな、と
実感した日でもありました。
みんなで
「うん、今日のはよいイベントだったね。」
と言い合って、さよならしました。
さぁ、また明日は練習。
今週末は大本番。
生バンドでのライブなのです
今週末まではなんとか無事に乗り越えて、歌って終わりたいものです。
幸せなひとときに感謝。
ここまでお読みくださった皆様、
ありがとうございます。
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