クリーニング屋さんとアパレル会社さんとの距離  | クリーニング屋が伝える上手なご家庭洗濯のブログ

クリーニング屋が伝える上手なご家庭洗濯のブログ

大阪羽曳野市恵我之荘 クリーニングビーの代表壁下がご家庭での上手な洗濯の仕方を伝えます。すこしマニアックかもしれないけど絶対損はしないブログ でもたまに楽しいブログも書きます(笑)

東京に来ています。場所は神宮前
アパレル会社が多数並ぶ場所です。

街を歩くだけでは、アパレル会社が多いなんて分かりませんが、
僕たちクリーニング屋さんが洋服の検索やクリーニングの事故が起きた時に
連絡したり、商品を送ると大体『渋谷区神宮前』に送ります。

アパレル会社のメッカですよね。
IMG_9252.jpg
目の前は先日閉店が決まったベルコモンズ
(もちろん行ったことないし、存在時代も最近知った)

そもそも、クリーニング屋さんはこの地名を聞くと、行きたい!
とかそんなワクワクする気持ちが生まれない所なんですね。
この地域にコンタクトを取るということはアパレル会社さんにお客様から受けた
クレーム処理をするというコト。
なぜ、このような所に素材を使うのか?
なぜ、こんな安物の付属品を使うのか?
そもそも、クリーニングテストやってるの??

なんてことを思いながらアパレル会社と連絡を取り合います。

基本的にクリーニング屋の言い分は
洋服の作り方に問題が有る と言い張り
アパレル会社は
他にそのような事例は起こってはいない と言う

当然のように話は平行線になります。
時間もかかる。

そうならないように、クリーニング屋さんでは洗う前に徹底的に衣類のチェックをします。
ボタンが欠けていないか?
破れていないか??
洗うと不具合が生じないか?
ポリウレタンの生地が使われていないか?


徹底的にチェックして、何か問題があればお客様に連絡する。もしくは返品する。
徹底的に洗う前に洋服をチェックすることによって、最近では神宮前のアパレル会社
さんに連絡を取るようなことはほとんどありません。

それは、うちがクレームが少ないのか?どうか分かりませんが。
アパレル会社に連絡を取らないことは良いことだと思います。


ボクがクリーニング業界に入って10年
ボクが入る前から、洋服の作り手のアパレル会社さんと洋服のメンテナンスする
クリーニング屋さんが一緒に会合したりしていますが、
10年間でアパレルさんとクリーニング屋さんとの業界の距離が縮まったコトは
全く感じません。

もっと、お互いの業界の距離が縮まらないと、お客様の為にならないのに…
って思っています。業界を動かすということは時間がかかること。
これは仕方ない。


運がいいことに、ボクはアパレル会社さんの友人が数人いるので、
その友人の動きや、発信、また友人の会社が実際に売っている商品などを見て、
アパレル会社の本気のモノ作りを目の当たりにしています。
みんな誇りをもって洋服作りしている。

そんな人たちを見ていたら、今までボク達がやってきた。
商品が悪い、いや、クリーニング屋が悪いなんて平行線の話合い
なんて本当に意味がないなー って思っています。

今日、お会いするアパレル会社の社長はこの人



短パン社長 こと 奥ノ谷圭祐さん


今日から3日間行動を共にするので、多分お互いの業界の話ばっかりだろうな…
アパレル会社の問題点、クリーニング会社の問題点
業界同士が会合を開いて何十年も話合いしてること以上のことが
僕たちの間で話合いされることは多分間違いない。

だって、現場同士の話合いですもんね。




あっ でも、ごめんなさい。
彼と知り合って6年になりますけど、


今まで真剣に業界の話 したことないや…





ウケる。 ボク




まとめ

いくら、業界の重鎮同士がホテルの会議室で会合しても、
僕たちの溝は埋まらない。
アパレル会社さんはクリーニング屋さんの友達を持てば良い
クリーニング屋さんはアパレル会社さんの友達を持てば良い

お互い1対1で商品のことを語り合えば、結果的に僕たちのお客様の為に
なるんじゃないかな?
って思います。