芸人交換日記DVDの感想です。まるまるネタばれなので、まだ読みたくない方はスルーしてください!!


アメーバ芸人交換日記DVD

思えば舞台を見た日は夏の暑い日で、雨が体に張り付いてもさほど寒さを感じる事は無かったが、すっかりモコモコの洋服に包まれた私の元に今年の夏の思い出が届いた。だが見る前に勇気が要った。それは泣いて瞼が腫れたらどうしよう、という舞台の日のままの心配と(笑)DVDというパッケージを施されたあの舞台を見て、”熱”が伝わらず、あの日感じた舞台の感動まで損なわれてしまったらどうしよう、という不安があったのだ。きれいな思い出はきれいなままで、という恋愛のような躊躇いはあったものの、まぁ私はそこまで繊細じゃないし、買ったのに見ないなんて事を自分は許さないので視聴(笑)

DVDを見て発見があった。田中圭さんと伊勢さんの表情の細やかさに俳優さんの凄さを更に思い知った。舞台でも俳優さんの力って凄いなぁ!と思ったのだが、表情で更に引き込まれていく。これぞプロだなぁと感じ、ふと「これって3人とも俳優さんだったら、どんな感じだったんだろう?」と思った。「作品の完成度としてはやっぱり上がるんだろうねぇ・・・」と思いながら、付録のリアル交換日記を読み、特典映像を見、どこを切り取っても若林さんに俳優然とした姿は微塵もなく、漫才への愛しか感じない事を痛感した。ただただ漫才するのが大好きな芸人さん。この人が舞台に立つ、だからこそなのだと・・・。確かにプロの技は凄い。そこを傷つける気持ちは毛頭ない。プロの俳優さんにプロの脚本家、演出家で固めれば、平均点の高い舞台が出来上がっていたと思う。ただそんな次元とは別に、突発的に湧いて出たのが、この「芸人交換日記」なのだろう。夢を求めて浮かされたように生きる人間達の物語だからこそ、それに当てられた人間どもが技術でそれほどコーティングされていない激情も混ぜてぶちまけて、一発あてるか、夢を諦めるか、ゼロか100か!みたいな舞台を作っちゃった、それでいーじゃーん!と(笑)刺さる人もいれば、刺さらない人もいる、それがこの舞台が成功した証なのかもしれない。

田中さんの技術がある熱に感動し、若林さんの熱には相変わらず怖いほど震えて涙が止まらず、ドライアイに陥った。


ま、ごちゃごちゃ書いて批評みたいになっちゃいましたが、批評というよりは私が舞台が終わった後、色々な感想を見て考えていた事を文章にまとめただけです。色んな感想を持たれてこそだと思いますので、気分を害された方がいらっしゃったらごめんなさい(ノω・、)この舞台見ると、自分の感情を素直に感じる事が一番だ!と本能で思うのに、ごちゃごちゃ考えちゃう性質なんですよねぇー治らない病www 若林さん寄りの意見になっちゃいましたが、田中さんの演技に魅了され、田中さんの演技で舞台が支えられていたなぁと感じたのも大事な事実なので最後にもっかい書いておきます、うん(笑)とにもかくにも楽しかった!泣いた!イエー!