65.2.「運行する」意味のrun


The bus on this line runs every ten minutes. The Yokosuka Line trains run between Tokyo and Yokosuka.



65.3.The yellow car parked over there is running.の意味

「あそこに駐車している黄色の自動車は走っている」では何のことかわからなくなる。<駐車している>と<走っている>が矛盾するからである。こういうことになるのも、is running のrunを<走る>意味に取るからである。しかし、65.1.で述べておいたように、ここでのrunを<エンジンがかかったままである>ということに取れば、内容的には可能なこととなる。

65.1.乗り物が「走る」/runとgo


今の学制では中3か高1の時に英語の授業で、いわゆる知覚動詞(see/hearなど)の構文を習うものである。seeの場合の典型例を挙げてみる。


(a) I saw Tom hit his brother.

(b) I saw a red car running very fast over there.


この(b)の例文は日本語に訳すと、「私はそこを一台の自動車がとても速く走っていくのを見た」となり、何の問題もないように思えるが、互換の鋭いネイティブ・スピーカーは、runningは不自然で、goingとするべきである、と言う。


その理由は、動詞runは機械類や乗り物のエンジンやモーターの場合、それが作動していることを表しているからだ、と言う。


では、runではなくどういう動詞を使えばよいかというと、<前へ前へと進んで行く>ことを表す動詞はgoである。


以上のことから、(b)の英文は次のように表したらよいことになる。


(b)' I saw red car going very fast over there.



64.2.2.コカコーラの機械は down the hall にあります(2)

そこで、お節介屋の私は口を開いたのである。
「あなたがたは日本人ですね?僕も日本から来ました。フロントの人は、コカコーラの機械はこの階の、そこの廊下をずっと行った先にある、と言っていますよ。行ってごらんなさい」

私のこの言葉に、彼らは早足で廊下を行って、私がチェックインの手続きを終え、私の部屋のキーを持ち、スーツケースを下げて歩き出した時、コーラのボトルを手にロビーに戻ってきて、「機械がありました。どうもありがとうございました。フロントのあの人がdownと言ったので、地階に行ったんです。僕たち英語が弱いんです」と笑ったものである。

“Down the hall.”は、“Go down the hall and you'll find the vending machine at the end of the hallway.”の必要最小部分だけで答えたのである。

Go down the hall.のhallとは「廊下」のことであり、これはすでに33(3)で解説ずみである。

そして、Go down the hallは、64.1で解説ずみの walk down the street と同様の表現であり、「廊下をずっと(進んで)行く」ということである。

もしコカコーラの機械が階下にあるなら、Go down stairs.とフロントの係員は言ったはずである。また、もしはっきりを地階(地下)なら、Go down to the basement.と表したであろう。


<番外>walk the floor

64.1注③で、walk the streetsという表現は妙な意味になることを付言したが、この関連で walk the floor という表現のことを思い出した。これは、単に「室内の床の上を歩く」ことではなく、「心配事などがあって、部屋の床の上を歩き回ることである。高校生の頃に、FEN(米軍放送。現AFN)で良く流していた歌の一つの中に、ここの表現があったのを思い出した。walkの他動詞用法である。