梅が散ってしまいました。東京。
長いこと咲いてくれる梅、大好きです。
冬の終わりに励ましてくれているようにも感じられ。
今30代の息子と娘が小学生の頃は、「梅が咲いたね」「うん、見た見た」「帰りに寄ろうか」といったママ友との会話で、もうすぐ春だと感じたものでしたが、今は真冬でも咲いている花が増えて、そういう感覚に乏しくなっています。
バレエで一緒の友達や諸先輩方も、同じように「うちの子が小さい頃は~」とか「結婚したばかりの頃、義理の母と~」と口々に言っていたので、そう思っていたのは私だけじゃなかったんだと安心したり。
温暖化のひとことで済ませるのはナンですし、冬が暖かいのはそれなりに有難くもありますが、季節の楽しみが一つ減ったのは確かなことで。
せっかく着物が好きで着ているのだから、道楽ついでに季節コテコテに装いたいなあと、(季節関係ない帯や着物が多いくせに棚上げして)思ったりしてます。
先日、普段は使わないため除けてしまっておいた帯の中から、機会があれば実家で使おうと思い、一本出しました。
ついでに他の帯も出して、畳み直して写真を撮りつつ。こういった好みって変わらないものなんだなあ~と改めて思い、可笑しくなって。
真っ赤っ赤の帯は東京でしたが、もう一本の赤、グラデーション木立ち柄の博多帯は、実家にあるみたいです。忘れていて探してました。あれあれ。
こちら。
うっすらですが見えますか?分かるでしょうか?
木が織り出されてます。木立ち柄なので、主に秋(と冬)に締めていました。
これも赤。
桜です。2月と3月、春に締めてます。
好きな柄なので、そのうちまた締めることがあるかもしれません。
砂壁とブロック塀で端を擦ってしまって昼間は使えない、飲み会等の夜専用帯。
「赤」は残しましたが、あまり似合わない「朱」はサヨナラしました。
パーソナルカラー、広く知られている洋の色と着物用の和の色、違いは確かにありますが、基本としての傾向は同じでね。
私の場合、黄色みの強いものは、やっぱり着物でも合いませんから。
たとえば茶色ならココア色。つまりは赤っぽいものなら可。
私に合うとされた「和のパーソナルカラー」の色見本。
受けたのは何年も前の簡易診断ですが、いや、正しいです。(キッパリ)
当時は再びキモノを着始めてまだ数年と短かったこともあり、正直ピンとこない部分もありました。が、それなりに数を見てきた今では、ほぼこの通りと言えます。
着るものに於いて色は大きな割合を占めますから、苦手な茶やベージュを選ぶことは滅多にないけれど、それでも合わせてみることはあってね。
あー、やっぱりー…となります。似合う茶系は少ないのよ。(苦笑)
母の着物は母に合う色なので、当然私には合わなかったり、色柄が強すぎたりします。小紋等、染められるものは染め替えましたが、中には色選びを誤ったなという着物も。勿体ないし、多少似合わなくても着たいから着てますが。
結局は、そういったものをどれだけ自分に寄せるかが大事で、工夫のしどころなのでしょうね。似合うものだけで揃えられれば一番ですが、そうも行かない時。着るものでの個性の表し方って、そういうことなのかもしれませんね。
今、もしかしたら厳しいかもと思っているのが、黒地の帯です。何の変哲もない便利な色のはずなんですけれど。うーむ。
10年前5年前に比べると、コントラストがハッキリし過ぎるというか何と言うか。黒の強さに負けるんですかね?老けて見える気がします。(実際年は取ったけど)
再び着始めた頃、上にあげた赤い帯のように昔に買った帯では、古さが前面&全面に出てしまうのでダメだと知り、助け舟として買い求めたのが黒地の帯。
黒・白・グレーなら、間違いがなく。
無難と言えば無難で面白味も無いんですけど、奇をてらう個性もドラマチックな容貌も持ち合わせていないので、私の場合は無難こそ本筋。
黒地帯にはずーっとお世話になりましたし、勿論これからも助けてもらうんですが、中途半端なグレイヘアの今は、厳しいのかなあ。。
その年代で何となく難しくなる色って、あるんですね。よそ様から見れば、特にどうということはないでしょう。ただ自分が気に入らない、気にかかるということのみ。
黒地の帯を締める時は、明るい帯締めと帯揚げで、”寄せて” みます。
そういった事情もあり、今は原点回帰で白い帯を増やし中。
これまた何の工夫もない無難路線でございますれば。どうかお見逃しを。
お読みいただき、ありがとうございます。