今までどんな楽器を使ってきたかまとめました。恥ずかしながら、ずいぶん贅沢なことをしてきたのだぁと思います...。でも、いい楽器を使うことで、自分の音楽ライフがより充実したものになれば、それはそれでとてもいいことだと思うわけでして。


いい楽器を使う最大のメリットは、「いろんなことが難なくできるようになる」ということでしょうか。苦労して音を出す、苦労して表情をつける、ということとは無縁になる感じ。楽器が勝手に高らかに鳴りだし、自然に歌が歌えてしまう、そんな魔法が元々備わっている楽器もあります。

今のところ、楽器探しの旅は、ようやく終着駅にたどり着いたかなという気がします。あとは・・・本人の腕しだいですね...orz。


***【B管クラリネット】***


初 代:ヤマハ「カスタムSE」


初心者にはもったいないほどの楽器でしたが、おかげで「音を出す」「音を安定させる」「正しい音程で吹く」ということには苦労しませんでした。1988年3月に購入しましたが、1990年夏くらいまでしか使わず、1992年には知人に譲ってしまいました。今も元気にしているだろうか?

楽器の特徴としては...そうですねぇ、音程が正確だということがまず挙げられるのではないかと思います。当時習っていた先生によると、この楽器を選んだ理由は、吹奏楽部に入って演奏する際に、きっと周りもヤマハだから、ヤマハにしておいたほうがいい、というものでした。確かに、初心者にヤマハというのは、いい選択肢だと思います。ただ、だんだん欲が出てくるのも事実であり、その結果、クランポンに乗り換えることになりました。


2代目:クランポン「RC」

1990年の夏、松本市内の楽器屋でクランポンフェアをやっていたときに試奏し、ヤマハとの歴然とした差を感じて、思い切って買ってしまった楽器です。ハイピッチの製品だったので、夏場はギンギンに音程が高かったです。高校3年間、暑い日も寒い日も毎日酷使した思い出の楽器・・・ですが、大学3年のときにサークルの後輩に譲ってしまいました。今も元気にしているだろうか?

特徴としては、何といっても音色でしょうか。ズドーンと鳴るというよりは、軽くふんわりムースのような音が出るという印象です。やっぱり、RCは銘器だと思います。


3代目:クランポン「RCプレスティージュ」

1995年、大学1年のときに購入しました。当時習っていた先生に選定していただいたもの。ケースがアタッシェタイプで、かさばるのに付属品が何も入らない...。それはさておき、ヒジョーにいい楽器だと思います。今のところ、手放す予定はありません。ですが、キーがかなり腐食してきており、いずれは再メッキを施さなければダメでしょう。お金がかかるなぁ...。

一般的に、プレスティージュは輝きのある音と言われますが、ぼくは正直、そのあたりはよく分かりませんでした。ただ、RCよりは確実に抵抗感というか重量感があるように思いました。購入当時、RCとの持ち替えに苦労した記憶があります。いずれにせよ、RC系の楽器は、クラリネットの中でも中庸な存在で、その中でもプレスティージュは「磨かれた中庸さ」が特徴だと思います。中庸っていうのは、決して悪くないんですけどね。


4代目:クランポン「Tosca」(グリーンライン製)

2007年10月に、A管とセットで購入しました。ううう、ずいぶん思い切ったことをしました。2005年に初めてToscaを吹き、それ以降も何度か吹いて、この楽器のすばらしさを感じてきたのですが、決め手は今年7月にA管を吹いたときのこと。脳天がスポッと抜けました。明らかに他の楽器と全然違います。もちろん、B管もかなり違います。

音の鳴り方、均一感などなど、いろいろなところが改良されていて、難しいことが楽々できるような気がします。欠点は、値段と重量か(*_*)。5本から選定しましたが、2択になってからかなり迷いました。これからしっかり育てていきたいところです。


***【A管クラリネット】***

初 代:クランポン「RCプレスティージュ」


新響のオーディション課題曲であるモーツァルトを吹くために、当時習っていた先生(B管とは別の先生)に選定していただきました。ただ、B管とのマッチングが当時からいまいちで、「まぁ、こんなものかな?」と思ってはいたのですが、ToscaのA管を吹いて、天と地ほどの差があることを体験してしまいました。

というわけで、このA管は、Tosca購入の頭金とするため、楽器屋に売却してしまいました。でも、次のユーザーが速攻で決まったみたいです。どうか末永くご愛用ください。


個人的には、A管は、プレスティージュよりもRCのほうがいいんじゃないか?と思っています。


2代目:クランポン「Tosca」(グリーンライン製)

2007年10月に、B管とセットで購入しました。このA管はほんとにスゴイ。選定してくださった、ぼくの敬愛する先生も、5本の中から「これはいい楽器だ!」と半ば即決状態で、A管は早々決まりました(前述のとおり、B管は難航)。

この楽器の最大の難点は、すごく重いこと。グリーンラインは、素材の比重が高いため、持った感じもずっしりしています。実戦配備に向けて、トレーニングが必要です...。


***【Es管クラリネット】***

初 代:クランポン「RC」


アンサンブルコンテストでエスクラが必要な曲をやることになったため、当時なぜか持っていたトロンボーンを売り払って、このエスクラを買いました。それが1992年10月のことだから、もう15年も経っているってことなのか...。今でも現役です。

松本の楽器屋に「プロ奏者の選定品を!」とお願いしたら、長野県出身の武田忠善先生の選定書がついてきました。いい楽器をありがとうございます! 音程が比較的良く、カキーンコキーン!とよく鳴ります。アンサンブルにも適しています。


***【バスクラリネット】***

初 代:セルマー「プリヴィレッジ」


バスクラ購入は、3年前からずっと家族と交渉してきました。しかし、2006年秋の「トリスタンとイゾルデ」を機に、「やっぱり特殊楽器は個人持ちじゃなきゃダメ!」と決意しまして、ようやく購入することができました。

セルマーかクランポンか、最後まで迷ったのですが、セルマーにしました。この楽器も、以前のバスクラでは難しかったことが、楽々とできてしまいます。あとは全部奏者の問題というわけですか...(*_*)。一部、音抜けの悪いところがありますが、それはこれから改良していきたいと思います。

バスクラのソロ曲の楽譜を買いました。「Spotlights on the BassClarinet」というのがズバリ曲名です。最低音のCから最高音のGまでまんべんなく音がちりばめられていて、一見「これはほんとにバスクラの楽譜か???」と思いたくなる内容です。

ビュッフェ・クランポンの楽譜検索サービスで見つかったので、今日出張ついでに東陽町に行ってきました。

http://www.buffetcrampon.jp/music/

新響の合宿でせっせとさらいたいと思います。楽しみだなー。

ストラヴィンスキー「春の祭典」では、バスクラがけっこう活躍します。その目立つところをピックアップして、どのような特徴があるのか、どのあたりが難しいのか、どうしたらうまく演奏できるかなど、自分の試行錯誤をあれこれ綴りたいと思います。


***


今日は、パート1から、このソロです。


バスクラのソロ1


バスクラを手にすると、まずはこのソロを吹きたくなってしまう(笑)。何とも特徴的な旋律です。実は、2本のバスクラで掛け合いになっております(サンフランシスコ響のDVDでは、独りで吹いているようですが)。


バスクラのソロ2


いつもは楽譜なしで適当に吹いていても、実際にオケの中で、うまく掛け合ってソロを決めるには、個々がちゃんとさらっておかねばなりません...orz。このソロ(8連譜)の難所は、まず、記譜の「ファ#」から「ド」への跳躍です。これがブチっと切れるとダメです。


続いて、記譜の「ミ」から「ソ#」への動き。え? こんなの、別に簡単じゃん?って感じですけど、実は、この8連譜をちゃんと吹くためには、この「ミ→ソ#」を決して慌てないことが重要だということを発見しました。この「ミ」をしっかり吹き込んで「ソ#」に移行できれば、指がもつれて急いでしまう、ということはありません(たぶん)。


ちなみに、8連譜の最初の「ファ#」は、必ず右手で取りましょう。


あとは、メトロノームを使って、いろんなテンポで練習すると、本番で何があっても対応できるようになる・・・はず。ぼくも、それを信じて練習しています。先日10/20の練習では、勢い勇んでフライング気味+転び気味でした...。


***


次回は、「出た出た月が♪」+αをお送りします。

最近、お世話になっているエチュードです。「座右の銘」だなんて、けっこうなタイトルですが、なかなか手ごたえのある内容になっています。


クラリネット奏者のための「座右の銘」


トリル、スロートに近い音域での左手のトレーニング、右手のトレーニング、デタッシェ(テヌートタンギングみたいなもの)、スケール、コンチェルトの第2楽章みたいな「ゆっくりなテンポでの曲づくり」の練習といった6つのテーマがあります。全部やるとヘロヘロになります(っていうか、ぼくはまだ全部やれてません)。それぞれポイントを絞った内容で、効果がよく見えるところがいいです。


ふつうのクラリネットだけでなく、バスクラにも適してると思います。けっこうキツイですけどね...。

とても恥ずかしいけれど、ぼくのバスクラの演奏をお聴きください。実際に音を聴いていただければ、ぼくの抱えている悩みなど、よりよくお分かりいただけるかもしれません。いずれも、ソロ部分だけの抜粋です。右クリックしてダウンロードしてみてください。(二次利用はおやめください・・・って、誰もしないか。)


なお、最初に言い訳しておきますと、録音レベルはそれぞれ異なるので、音量などはあまり気にしないでください。音源から切り出すときに、少しだけノーマライズ処理もしています。


***

ショスタコーヴィチ/交響曲第7番第2楽章(新響第169回定期より)


2000年4月の演奏です。このときは、


楽器:セルマー(団所有)

マウスピース:ヴァンドレン「B40」

リード:ヴァンドレン 3番

リガチャー:BG スーパー・レヴェレーション


でした。かなり深くマウスピースをくわえていました。いっぱい息を吹き込んでいるつもりなのに、息が音にちゃんとなっていないなぁ・・・という悩みを抱えていました。ここまで長いソロだと効率性が求められますが、いつもへとへとになって演奏していたように思います。実際の演奏も、ダイナミクスレンジが狭く、のぺっとしています。まぁ、全体の音量指定はピアノなんですけど、クレッシェンドがあんまり活きていないですね。伴奏のフルートもちょっと音が大きいけれど、それにしても、です。



レスピーギ/交響詩「ローマの松」より第4楽章(新響第188回定期より)


2005年1月の演奏です。このときは、


楽器:セルマー(団所有)

マウスピース:セルマー「C85-120」

リード:ヴァンドレン 3番

リガチャー:ヴァンドレン オプティマム


でした。マウスピースは変えたものの、吹き方はあまり変わらず。この演奏会では、ローマ3部作を一挙公演したのですが、バスクラにとって、そんなにヤバイ箇所はなかったので、ボロは目立たず(←ボロは出したが、目につかなかっただけ...)。まぁ、冒頭のわずか2小節だけじゃ、よう分からないですよね...。



ショスタコーヴィチ/交響曲第8番第5楽章(新響第192回定期より)


2006年1月の演奏です。このときは、


楽器:クランポン「プレスティージュ」(新響団員からお借りしたもの)

マウスピース:ヴァンドレン「B40」←途中まではセルマーを使っていた。

リード:リコ・グランド・コンサート 4番

リガチャー:高尾氏作成のもの(Tシリーズ)


でした。これはもう、ヤバイです。超ヤバイ。半音階炸裂、ピアノからフォルティッシモまでのクレッシェンド、そしてデクレッシェンド、分散和音。いろんなことが試されます。注意して聴くと、やはり息継ぎの後に、少し遅れます。ヴァイオリンが入ってくると、半音階の遅れがやはり目立ちます。


指揮者からは、このソロのコンセプトは「死神」と仰せつかったので、グロテスクをイメージして吹いたつもりです。もっともっとピアノの音量で吹き始めてもよかったかなぁと、今さらながらに思います。


***


ご感想、ご指導、ご助言をお待ちしております。

話が1年前くらいに遡りますが、ショスタコーヴィチの交響曲第8番を演奏するにあたり、「これはやばい...。」と思って、再び師匠の門を叩きました。そのときの記事をご覧ください。


Daily Column:バスクラのレッスン - livedoor Blog(ブログ)


このレッスンが、今のぼくにつながっていると実感しています。あのときの体験、つまり、発音に十分気をつけ、息を丁寧に使い、決して大味にならないこと。これが、ぼくがバスクラを吹くときの根本原則になっています。


そのときの師匠の吹くソロと、ぼくの演奏とでは、天地ほどの差がありました。もう、誰が聴いても歴然とした違いを感じると思う。そのくらいに、バスクラは「ピアノの音量で、どのくらい中身のある音が出せるか」が重要になってきます。「ぶんぶん、ぶりぶり」と吹くだけのバスクラではいけないな・・・と、そのとき強く感じました。


ショスタコーヴィチの曲は、「ぶんぶん、ぶりぶり」な箇所と、ピアノの音量で延々と続くソロが同居していたりして、ヒジョーにいい教材になると思います。

まずは、こちらをご覧ください。


Daily Column:バスクラのリガチャー(画像つき) - livedoor Blog(ブログ)


ほんとは同じ記事をこちらにも書けばいいんですけど、画像の配置などがけっこう面倒なので...。


ぼくの今のところの主力は、石森楽器店の「KODAMA」という製品です。見た目は奇抜ですけど、余計なことをしない、素朴なリガチャーです。効率性(=息が音になる割合)は、金属製リガチャーのほうが上だと思いますけど、う~ん、それも一概には言えないんだけど、う~ん、出てくる音はこれが一番好きです。


Daily Column:バスクラのリガチャー - livedoor Blog(ブログ)

リガチャーは、わりと簡単に浮気ができますので、いろいろ試してみるといいと思います。

以前から気になっていたんですけど、この機会にぜひやってみようと思ったのが、コレです。

では、はじまりはじまり。


***


1.バスクラを吹く事になったきっかけは何ですか?


所属しているオケで「じゃあ、吹いて」と言われたから。


2.バスクラはいつから吹いていますか?


1999年の1月くらいから。


3.初めて吹いた時の感想を教えて下さい。


「うぎゃー、疲れる...」「音がひっくりかえる~!」


4.周辺小物(リード、マウスピース、リガチャ-等)は何を使われていますか?


リード:バンドレンの3.5番

マウスピース:バンドレン「B40」、セルマー「C85-120」

リガチャー:いろいろ


5.今まで吹いたバスクラは何ですか?(メーカー等)


セルマー(団所有のもの)、クランポン(個人的にお借りしたもの)


6.現在吹いているバスクラは何ですか?(メーカー等)


セルマー


7.楽器は個人持ちですか?


いいえ。いずれはほしいです。


8.持っている方はその楽器を買った理由、持ってない方は欲しい楽器などをお答え下さい。


どこのにしようか迷ってます。


9.どこのメーカーの楽器が好きですか?


いい楽器なら、どこでも。


10.バスクラ以外で吹ける楽器はありますか?


ふつうのクラリネット、エスクラ。


11.ストラップつけていますか?


つけてないです。必要性を感じないので。


12.マウスピースパッチをつけていますか?


つけてます。これがないと、すべるので。


13.椅子にこだわりはありますか?


できればピアノイスなど、座面の高さを調節できるものがいいです。


14.普段の音出しや基礎練習はどんな事をしていますか?


まず、ロングトーン。そのあと、ジャンジャンの『クラリネット奏者のための座右の銘』というエチュードや、フルート用のエチュード(タファネル・ゴーベール)をやったりします。楽器を持つと、「春の祭典」のパッセージがどうしても吹きたくなってしまう。病気だ。


15.ロングトーンは好きですか?


好きですよ。ロングトーンをすると、リードと息の均衡がとれるようになります。


16.最高音はどこまで出ますか?


とりあえず、運指上出せる最高の音まで。バスクラって、高い音はけっこうふつうに出ます。裏声みたいな感じ。


17.高音と低音、どちらが得意ですか?


う~ん、どちらともいえないです。


18.2分音符と16分音符ではどちらが好きですか?


う~ん、なんともいえないです。


19.理想の音はどんな音ですか?


その曲その曲にマッチした音。


20.バスクラの好きな所はどこですか?


中低音の響きがいいところ。


21.ぶっちゃけバスクラの嫌いな所は?


楽器が高価なところ(怒)。


22.合奏中忘れられた事はありますか?


ありますありますありますとも。


23.バスクラ(つまり低音群)に指示しない指揮者ってどう思います?


う~ん、よくわかりません。


24.バスクラは木管低音(L.W.W)パートであるべきですか?


オケだと、一応木管低音に属しています。


25.アルトクラ・ファゴット・バリトンサックスについてそれぞれ一言お願いします。


アルトクラ・・・実はいっしょに吹いたことがありません。

ファゴット・・・いつもお世話になっています。

バリトンサックス・・・いっしょに吹いたことがないのでナンですが、あんまり大きな音で吹きすぎないでね。


26.ユーホニウム・チューバ・ストリングベースについてそれぞれ一言お願いします。


う~ん、それぞれ別次元的なので、なんとも言えません...。


27.実はクラリネットに嫉妬している?


いや、そんなことないです。


28.エスクラ・クラ・アルトクラ・コントラバスクラ、吹くならどの楽器がいいですか?


エスクラ、クラ、あたりでいいです。


29.ズバリ、一番のライバル楽器は何でしょう?


コールアングレ (゜∞゜)y-゜゜


30.突然ですがあなたのバスクラに何か喋らせて下さい。


「・・・ぶきゃっ」


31.楽団等で吹く時、バスクラは1人の方がいいですか?


まぁ、そうでしょうね。


32.伴奏・メロディー・対旋律。吹くならどれがいいですか?


メロディーです。


33.バスクラがメインのCDを持っていますか?(持っている方は枚数・タイトルも)


ないです。


34.バスクラのソロの楽譜を持っていますか?(持っている方はタイトルも)

ないです。


35.プロのバスクラ奏者の方を何人知っていますか?


バスクラも吹く、という方なら、10数人。


36.尊敬するバスクラ奏者の方はいますか?(プロ・アマ問わず)


います。いっぱいいます。


37.「LowC」をどう思いますか?


ぼくの中ではスタンダードです(これしか吹いたことないので)。


38.オーケストラのバスクラをどう思いますか?


ぼくの中ではスタンダードです(オケでしか吹いたことないので)。


39.ところでテナーサックスのリードがバスクラで使えるのをご存知ですか?


はい、知ってます。


40.バスクラに保険をかけていますか?


いえ。


41.自分でリペアする事が出来ますか?


いえ。


42.バスクラを素人(バスクラを知らない人)に説明する時どう説明しますか?


クラリネットの大きいやつ、といいます。


43.今までで一番おいしかった曲は何ですか?


ワーグナー/「トリスタンとイゾルデ」、ショスタコーヴィチ/交響曲第8番


44.吹きたい曲はありますか?


ストラヴィンスキー/「春の祭典」「ペトリューシカ」、プーランク/「牝鹿」←バスクラがけっこうおいしい。


45.好きな作曲者の方を教えて下さい。(理由も)


ショスタコーヴィチ・・・バスクラの使い方がうまいので。


46.ポップスやジャズの曲を吹くのは好きですか?


経験ないです...。


47.オリジナル物(いわゆる吹奏楽曲)とアレンジ物(いわゆるオーケストラ曲)ではどちらが好きですか?


吹奏楽でやるなら、オリジナル物がやりたいです。


48.アンサンブルは好きですか?


好きです。ぜひやりたい♪


49.では吹奏楽とアンサンブル、どちらが好きですか?


今のところ興味があるのは、アンサンブル。


50.クワイヤー(いわゆるクラ群の大合奏)で吹いてみたいですか?


いや、四重奏くらいでいいです。


51.地震がきました!!さてどうします?


あわてる。


52.バスクラを吹いていて限界を感じた事はありますか?


長いフレーズのソロを一息で吹けないとき、「ぐは~、もうだめ~」って思った。酸欠ってツライ...。


53.バスクラの魅力って何でしょう?お好きなだけ語って下さい。


バスクラって、けっこういろんなことができて、楽しいです。


54.「バスクラリネット」は貴方にとって何ですか?


今のところ、「道楽」です。


55.お疲れ様でした、最後に一言お願いします。


とにかくMy楽器ほしいです!


***


後半はけっこうどうでもよくなってきちゃいましたが...。では。


ちなみに、ネタ元はこちら → http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=bassclq55

やはり何事も最初から自己流というのはマズイね・・・と思い、ついにバスクラのレッスンに行きました。(たぶん2000年くらいの話。)


なぜレッスンを受けようと思ったのか。それは、まず自己流はいかんだろうということ。そして、ショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」を演奏したことがきっかけです。


ショスタコはバスクラがお気に入りだったようで、ソロがけっこうあったりします。この曲にも延々2分弱くらいのソロがあるんですが・・・なかなか貴重な体験でした。超低音の連続。それもピアノの音量で。そのときのぼくは、低音が出しにくい状況に陥っていて、「リードミスの恐怖」と格闘していました。


やっぱり「リードミス」っていうのは強迫観念です。一瞬にして自分も周囲も凍り付くような気がする。誰にだってすぐに「あ、なんかやってるやってる」と分かってしまう。それに、何となく自分がまだまだ初歩の初歩っていう気分になって、凹む。ううう、いつになったらまともに吹けるようになるんだろう・・・?とかなり自己嫌悪が入ります。


まあ、本番はそれなりではあったのですけど、やはりそこはかとない疑問の数々はそのままの状態でした。なので、自分の悩みを解消すべく、レッスンを受けることにしたわけです。


さて、前置きが長くなりましたけど、先生は新日本フィルで活躍されている、鈴木高通先生。サイトウ・キネンにも出演されていて、実力はもちろんのこと、人柄もすばらしく、ぼくの尊敬している方です。


楽器を担いで先生のお宅にお邪魔して、いろいろとコツを教わりました。ポイントをまとめると・・・


  • 自然に鳴らすように心がけるべきである。
  • そのためには厚いリードを噛んで吹くような奏法は好ましくない。
  • 自然に鳴らせば、大きな音を出そうとしなくても十分に響く。
  • 自然な演奏のためには、道具にこだわらなくてはいけない。

ぼくはそれまで、バスクラは構造上に多少のムリがあるから、自然に鳴らすと言ってもムリがあるのでは・・・と考えていたのですが、そうではないようです。


バスクラは普通のクラリネットを相似拡大しただけであり、その分、普通のクラリネットを吹いていたときには分からなかったような自分のクセがよく現れる、ということです。そういわれると、確かにそういう気がしてきます。ぼくの場合、柔らかいリードを付けて、噛まないように意識して吹いていました。


先生の薦めもあってセルマーのマウスピースに替えることにしました。実際に先生のお使いになっているマウスピースを吹かせていただいたところ、嘘みたいに発音がスムーズで、息の入りもよく、これなら安心して演奏できそうだと思ったからです。


後日、鈴木先生の出演される演奏会を聴きにいきました。曲は井上道義指揮・新日本フィルの「マーラー交響曲第9番」。バスクラって、こんなにふくよかでよい音色がするんだぁ・・・と思い、これからもバスクラと仲良くしていけそうな気がしてきました。


自分のバスクラ史において、ひとつの転機になるようなレッスンだったと感謝しています。