RED AND GREEN編8

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それから数週間後、幸運な事に新たな物件の候補が見つかりました。
(その時は幸運と思いましたが、実際にはここから苦しい日々が始まって行きます。)

その物件は、広さは十分で、交通量がやや多めの道路に面した路面店でした。駅からは徒歩約5分、繁華街からは少し方向はずれていました。付属している駐車場はありません。

第一印象は良かったです。周りは繁華街ではないですが、それなりにお店があり、オフィスも多く、人通りはありました。前の道路からの視認性も悪くないようでした。

家賃を不動産屋さんに尋ねると、予算より高かったのですが、これまで半年間、他に良いところが見つかっておらず、つい最近に決まりかけた物件がダメになっていた事もあり、最初から乗り気になっていました。

結局、一週間ほど考えて、この物件に決めました。

結果的には、この時の判断は間違っていたようです。

後になって分かった問題もありました。

電気料金が通常よりも割高だったのです。なぜこのような事が起きるのかというと、この物件は6階建てのオフィスビルの一角でしたが、電気料金はビル全体で管理されていて、その後にそれぞれのテナントに振り分けられていました。この事は契約時にもちろん聞いていましたが、実際の電気料金がこれほど増えるとは全く想像していませんでした。

営業が始まって、最初の電気料金の請求が来た時、あれ?ちょっと思っていたよりも高いな、と思いましたが、ケーキ屋はたい焼き店と比べて、大きな厨房機器が多く、店舗面積も大きいので、まあこんなものかなぁ、と最初は考えました。
しかし数ヶ月が過ぎて、やっぱり高い、と思い、契約内容をよく調べてみると、やはり直接関西電力と契約するよりも5~10%は高くなっていました。
大家さんに契約の変更を申し出ましたが、電気料金は下げてもらえず、ただ直接関西電力と契約とし直すのは別に止めないと言われました。その際に発生するであろう工事代金は当然こちらもち、という事になりました。

しかしここからもスムーズに話しは進みません。
ちょっと工事をすれば解決、と思っていましたが、関西電力に問い合わせてみると、建物の構造上ものすごく大がかりになってしまう、という事が分かりました。アスベストの件に続いて、不運でした。

たかが10%と思われるかもしれません。しかし毎月の電気料金は約20
万円ほどでした。これもボディーブローのようにじわじわ経営を圧迫していきました。


続く

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