マレーシアで車を買うのは大変です。

どのくらい大変かと言うと下記の私の体験記をご覧ください。

あくまでも私の体験記なので日本人全員がこんな大変な思いをしている訳ではないでしょうが。

日本で車を買う時の十倍以上疲れました。

 

マレーシア生活も数年が過ぎたころ

妻がマイカーが欲しいと言い出したので車の購入を決意しました。

 

はじめはネットや友人のツテを頼りに中古車を探していましたが、

なかなかこれと言う良い物が見つかりません。

買う気が無かったころは、

日本人会の掲示板や知り合いが帰国するので車買わない?

なんて

何度も声掛けられていたのにいざ探し始めると見つからない。

 

元々マレーシアは中古車の市場価格が非常に高い、

2・3年落ちでも

コンディションが良いものは新車の8割位で売られていたりします。

 

かといって、あまり古い車を選ぶと万が一のトラブル時に

1人では対処できない可能性があるので

ここは少し奮発しても、リスク回避の為にも新車にしちゃえとなりました。

 

いざ新車を買うと決めたは良いが、ここは海外マレーシア。

街のあちこちにディーラーがあるのは知っていましたが

 

購入経験は当然無いし、購入の仕方も分らん

値引き交渉の仕方や相場も分らん、分らん尽くし。

 

しかも、日本人が1人で行くとぼったくりのカモにされる恐れがあるので

会社の後輩のトラブルメーカーのトランス(仮名)

に付き合ってもらうことにしました。

(トランスのトラブルメーカーぶりはまたいつか記載します。)

 

私「車買いたいんだけど」と相談すると

トランスも実は先月車を買ったばかりとのこと

先月買ったときの営業マン紹介してあげると言われ

2ヶ月連続で買えばサービスしてくれると思うよ

的なこと言われたのでトランスにお任せしました。

 

翌週末の日曜日にトランスと待ち合わせてディラーに行きました。

我々がディーラーに到着すると一人の営業マンが出迎えてくれました。

 

彼はシャーフィックと言うマレー系で第一印象は、

アメリカのホラー映画に出てくる、めちゃくちゃ陽気でお調子者、

そそっかしくて一番最初に死んじゃう奴みたいな感じでした。

 

シャーフィックの話を聞くと

マレーシアでは新車購入時、基本的には値引きサービスは無く、

どこのディーラーで買っても値段は一律。

ウインドのスモークとかETCみたいなものを

サービスで付けてくれるかどうか位の違いしか無いらしい。

 

もう車種もグレードも色も事前に決めてたから、

何処で買っても値段が一緒なら無駄に時間は掛けたくなかったので

 

シャーフィックいまいち頼り無さそうだけど他に宛ても無いし

そのディーラー家からも近かったから「買う。」って、

その場で即決しました。

 

その日は一応試乗させてもらってから

 

私「もう買うって決めたから契約に必要な書類確認して。」

シャーフィック(以後シャ)「次回で良いよ」

私「いや、もう買いたいから何回も足運ぶの面倒だし

  必要そうな書類は既に今日持って来たから

  足りないものがあったら今確認したい。」

シャ「じゃあ、とにかく給料証明書確認持って来て、

   銀行のOKが出なきゃ売れないから。」

私「?????」

   

私「何で俺が車買うのに銀行の許可が要るの?」

シャ「銀行がお金出さなきゃ、メーカーに発注も掛けれないから

   納車日の打ち合わせも出来ない。」

私「まてまて、お前の店が車発注するお金を銀行が貸すか貸さないか、

  案件毎に客のサラリー確かめてから決めるのか?」

シャ「違うよお前がお金借りるんじゃん」

私「何で俺が銀行からお金借りなきゃいけないんだ。」

シャ「銀行から借りなきゃお前どうやって車代払うんだよ。」

私「外国人だしローンなんて組めるかどうかも分からんかったので

  現金で払うつもりだったんだけど現金では買えないの?。」

シャ「おーsorry、車を現金で買う奴今まで見たことなかったから」って(+_+)

シャ「それなら給料証明書必要ないかも。」

そんなこんなで

   

納車どころかディーラーが正式にメーカーに発注すらする前に、

前金でお金払わなきゃいけないらしい。

商売する経営者側からすると資本が要らない物凄く良いルールだが

客になる外国人である私の立場からしたら不安しかないルール。

私「兎に角、現金で買うから。

  じゃあ来週末にチェック(小切手)持ってくるからよろしく。」

と伝えて

希望のモデルとグレード伝えて実車押さえといてって頼んで帰りました。

 

 

 

選んだ車はマレーシアが誇る国民車MYVI

の弟分 マレーシアで絶賛大ヒット中の AXIA アクシアです。

1000㏄ 5人乗り 日本で言うとビッツとかデミオみたいな感じです。

メーカーはプロデュアってマレーシアのメーカーですが

設計監修はダイハツと言う安心のジャパンクオリティです。

エンジンもダイハツ供給です。

 

この話長くなりそうなので トラブル続発の 『その②』へつづきます。