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皆さん、こんにちは!
昨日は、わたくし、大学院の授業をブッチして、千葉市議会にお邪魔しておりました。

ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟が主催する勉強会に参加させていただいていたからです。参加者の大半の方が千葉県とその近隣都県の地方議員の方々ということだったのですが、私がとてもお世話になっている早稲田大学マニフェスト研究所の方や現役船橋市議の方にお誘いいただき、参加させていただくこととなりました。

議場が会場だったということもあり、選挙に当選していないのに、議員の方が実際に座られる座席に座らせていただきました。「奥井議員」。これも何かのご縁でしょうか。座らせていただき、ありがとうございました。

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ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟というのは、全国の若手地方議員の有志の集まりで、地方から議会を変えていこうという暑い志を持った人々の集まりです。

今回の勉強会にも、近隣の都県から50人ほどが集まったようで、純粋に、こういう地方議員たちがマジョリティとなっていけば、地方議会は変わるなと期待できました。

だからこそ、私の師匠である北川正恭教授も、ここに希望を持って、熱心に取り組んでいるんだろうなと思いました。私も早く、その仲間に入りたい!という思いを強く持ちました。


しかし、実際の世論は、8割以上の人が「議会なんていらない」と思っている。

その大きな理由の一つに、「議会(員)が何をやっているのかわからない」ということがあります。そこに、今盛んにマスコミにも取り上げられている議員の不祥事(汚職、ヤジ、飲酒運転などなど)が加わり、世間一般における地方議会と議員のイメージは最悪です。

当分国政選挙はなく、直近の大きな選挙は、来年4月の統一地方選挙ということになります。なので、今は、かつてないほど地方議会と議員が注目されているのだと思います。

多くの議会や議員にとっては、これまであまり活動していなかったことがばれる、あら探しをされる、イメージがさらに悪くなる、などなどピンチとして受け止められているようです。

しかし、これから議会を変えていこう、議員像を変えていこうと思っているような議員や新人にとっては、このピンチはある意味チャンス!

かつてないほどの注目が集まっているのであれば、このチャンスを逃さない手はありません!

「汚い」、「ずるい」、「税金泥棒」、「オヤジばっかり」・・・

今こそ、このようなネガティブなイメージを打ち破りたいですよね!

地方議員って本当は、地域を代表できる「誇り高く、カッコいい仕事」、まちづくりに携われる「やりがいと感動のある仕事」、困っている人を助ける「尊い仕事」・・・じゃないですか?

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昨日の勉強会におけるパネルディスカッションの中で、「若き青年市長」熊谷千葉市長が言っていた言葉が印象に残っています。

「本来、改革を起こせるのは議会なのだ。市長や執行部(市役所)ではない。議会とは民意を反映するための場所。そのために常に進化・変革していかなければならない場所なのである。」

これは役所ではなかなかできないことですもんね。なぜか?役所とは、本来、法や規則を守ることによって社会秩序を維持すべき場所だからです。

本来、そうあるべき場所である議会が、首長の追認機関と堕し、執行部の監視機関としての役割を果たせず、さらには、民意の反映機能を著しく落としている。こんな現状では、議会不要論が高まっても不思議ではありませんよね。

昨日の勉強会でもたくさん出てきた言葉なのですが、「議会の常識」という言葉がありました。この「議会の常識」なるものが、「一般の常識」とはかけ離れてしまっているというのが、現役の地方議員のみなさんの共通する認識のようでした。

正直、私は、ここに関しては「この人たちは何を言っているのだろう?」と思いました。
今、地方議員でいるみなさんも、もともとは「一般の常識」の世界で働いてきて、生活してきているのではないでしょうか?それが議会に入ると特別な「議会の常識」なるものに染まってしまうのでしょうか?

私の見解は、「議会の常識」のほうが楽チン、甘いのだと思います。だから、そちらに流されてしまう。その最たる例が、政務活動費ですよね。議員が議員としての仕事を、プロとしてしっかり行うためには、私は、政務活動費は絶対に必要だと思っています。ただ、その支給の仕方が間違っている。「議会の常識」という甘い方向に行ってしまっている。

なぜ、先に、一律無条件に支払ってしまうのですか?
民間企業ならば、使った分を領収書などとセットで申請した後に支払われますよね?

政務活動費もこうすればいいのです。簡単なことです。
上限額は予算で決められているのだから、各議員が、自分の上限額を意識して、そこまでの範囲で先に支払いをしておく。その上で、政務活動費で使える費用に関しては、議会事務局に領収書とセットで申請する。議会事務局はその用途を確認して、適切な支出に関しては、議員に還付する。これで万事OKです。そんなに大騒ぎすることではありません。


今回の勉強会の中には、参加者同士によるグループワークの時間もあったのですが、(私も含め)議員の中に蔓延してしまっている悪い癖を発見しました。

「別のもののせいにしてしまう」ことです。

【今回の勉強会の中だけでも出てきた例】
議会だって、市民の関心を引き付けるために努力しているんだよ。でも、市民がなかなかこちらを向いてくれないんだ…。(市民のせい)

議会事務局の体制が整っていないから、首長に対抗できないんだよ…。(議会事務局のせい)

現行の制度ではどうしても首長有意だから、議会は存在感を出せないんだよ…。(制度のせい)

議会には議員が多すぎて、まとまることが難しい…。(他の議員のせい)

長老議員の鶴の一声で、自分たちのアイデアはかき消されちゃう…。(長老議員のせい)



「他責から自責へ!」議員一人ひとりも変わるときなのだと思います!!

偉そうに語ってしまいましたが、最後に一つ、自分自身の反省を。
今回の勉強会では、質問したいこと、意見したいことがたくさんありました。でも、できませんでした。なぜか?自分の弱さです。

「自分はまだ議員じゃないから、この場で質問をしてはいけないよな…」などという「遠慮」という美名のもとに、自分に言い訳をして逃げていました。こんな姿勢じゃ、いい議員にはなれないと痛烈に反省しています。議員には、地域の人々の疑問や声を反映する役割があるのですから。恥ずかしいとか言ってる場合じゃない!

2014年7月17日 石川亮(いしかわりょう)