日本のROCKは「卒業型」?

 
ロック、それもそこそこの有名どころしか聴きかじらない私が言うのも何なのだが、日本でバンド作ってROCKをやったとしても、ある程度の年齢に達すると、「卒業」してしまうのはなぜなんだろうか。
これは、日本の音楽の土壌とも関係があるのかなともついつい思ってしまう。
 
大半の人にとって、ROCKは、あくまでも趣味、いつまでも浮ついたことやってられないよ、地に足をつけなきゃっていうことか。
 
なんか、そういうことに関連する情報があるかと思い、ネットを探していたら、
メンヘラ熟女のさやPさんという方が次のように言っておられた。
 
 
 
 
日本で数か月、滞在した日本語全くダメなアメリカ人が日本のテレビをみて直感したのが次のようなことだったらしい。
 

・アイドルグループの女性が全員同じ顔、没個性的。

・アイドルグループの男性がナヨ過ぎる サムライは絶滅?

・楽器ひかないバンドがいるのが信じられない

・Jpopは、聴いても何も感じない。素人のカラオケ化している

・邦楽ロックで売れているものは洋楽のコピー

などなど・・・かなり辛口

 

最近の日本文化への外国人の傾倒の仕方はすごいものがあるけれど、その中になぜかROCKは入っていないのもうなずける。

 

最近のテレビから流れてくる売れ筋の音というのはなぜか全部シャンシャンとして、軽く、消耗品のような気がする。私のようなおばさんでもカラオケで歌いやすく、耳触りもいいけど、消耗品・・・

 

その中で、70年代のあの頃のような重厚なヘビィメタなんて望むべくもないのだろうが、それにしても

ここ、数年若者に人気のあった日本のロックバンドが次々解散しているのを見ても、今のこのペラペラ音楽の中で、自分たちの音楽性を貫いていくのも難しいんだろうなあ。グループだと方向性の違いとうのもあるだろうし。アメリカでも、音楽事情は厳しく、楽曲は無料で気前よく提供して、ライブとグッズ販売に収入源を頼っているという。

でも、日本と違うのは、海外って音楽で生計をたてていくという土壌がしっかりできていて、還暦になろうが、70歳になろうが、ギターを弾いて、ドラムをたたいているオジサンがいっぱいいるということだ。

往年のバンドが還暦をとうに過ぎても、なおかつライブ活動を続けている姿を見るのは、自分も励まされる。

特にロバートプラントは若き日の姿をまったくほうふつとさせないお姿でステージに立ち、歌っているのを見ると、拝みたくなる。やはりむこうは音楽に対する職業意識というものが確立されているのではないだろうか。

 

もはや長老

 

 

 

 

SWEETはもっと知られてもいいバンドだった

 
で本題はここから。(前振りが長い)
 
時代としては、日本ではみーちゃん、はーちゃんがクイーンやベイシティローラーズをアイドル路線に言っちゃってた頃、まだその後、ラモーンズの存在でブレイクするパンクロックもようやく存在が知られ始めていた頃。イギリス全土では4人の若者がヒットを飛ばしていた。
 
バンドの名前はSWEET。
 
単純にSWEETでググると、キュンキュン系の女の子向け雑誌が出てくるのでここは「スウィート」か「SWEET バンド」でググるが良い。って関心ない人にはどうでもいいけど。
 
メンバーは、ブライアン・コノリー(ブォーカル)ミック・タッカー(ドラムス)
スティーブ・プリースト(ベース)アンディ・スコット(ギター)
 
何から彼らの音楽を知ったのかもう記憶にないけど、The Ballroom Blitz(1973年)はアンディがメンバーの名前を呼んで、メンバーがそれに悩ましい声で返答するイントロに10代の私はすっかり参ってしまった。
 
用意はいいかい?スティーブ   Uh-huhドキドキ
 
アンディは?          Yeahラブラブ
 
ミック?            Okayキスマーク
 
よっしゃー! 野郎ども行くぜ~~~
 
ってな感じか。 
 
前のアメリカ人さんの言葉を借りて言えば、
ブライアンの激しいシャウトやミックのテンポが狂わないドラミング、スティーブのべース、アンディのギターのテクニックは「ナヨ過ぎる」肢体にまとった色紙細工のようなステージ衣装とは裏腹にポップなだけじゃない、タダモノではない予感を漂わせたバンドだったのだ。
 
それもそのはず、アンディとミックはそののちディープ・パープルのメンバーになるイアン・ギランとロジャー・クローバーと同じバンドにいたというのだから、凄い。
ミックのスティックをくるくるっと回すあのパフォーマンス、カッコ良かった。
 
今、考えるとこのアンバランスさが彼らのその後を迷走させる原因にもなっていたのであるが。
 
でも、「綺麗な隣のお姉さん的」な容姿は今見ても、トキメク~~。
 
 
 

 
 
この曲は全英チャートで2位全米では5位まで行った。
でも、邦題が凄い。
「ロックン・ロールに恋狂い」
はいはい、昭和ね。昭和。
 
76年と77年に発表されたアルバム「甘い誘惑」「明日なき青春」でファンになり、輸入盤(と言えば聞こえはいいが、海賊版)も通販で買った。ライブを個人が録音したもので音質は最低だったけど・・・
 
でも、クイーンが一気にスターダムを駆け上がっていったのとは対照的にこのバンドは「プロモーターに利用されたバンド」として、デビューから数年で不遇な時代を迎えることになる。
 
このへんはsumaさんの THE SWEET に詳しく書かれている。
要するにヒットメーカーの曲によるシングルヒットを多発してくれる「儲かるバンド」的な扱いが彼らの内に秘めた「自分たちの音楽への情熱」を逆にあぶりだしたというところかもしれない。
 
それは、自分たちが作曲をてがけたシングルヒット曲「フォックス・オン・ザ・ラン」でも、見え隠れしている。
シンセサイザーの多用、パワーのあるドラム。一見クイーンの初期を思わせるコーラスなどがうまくまとまっていて、タイトなメロディーに仕上がっている。
途中のアンディのギターフレーズも、「こんなにギター上手いんだ」って感じさせるに十分なものがある。

 

でも、この曲のヒットから3年後に「ラブ・イズ・ライク・オクシジェン」が全英9位になったのを最後にヒットには恵まれず、1979年にヴォーカルのブライアンが脱退し、1981年に解散。

その後、一度は再結成するも、再び1991年に解散。その後、アンディはメンバーを募って新生SWEETを結成。バンド名はAndy'sスイート。

このころのライブが動画で残っているけど、ギンギンのヘビメタですね。

でも、これはこれで好き。マル・マクナルティの吠えるようなブォーカルとアンディのギターのテクが光ります。おすすめは「X-Ray Specs

 

それからもこのバンドは数奇な運命をたどり、アンディのSWEETが、結成されたと思いきや、脱退したブライアンもSWEETを結成。ファンには、結成当初のSWEETが蘇るのではないかと期待させときながらも、1997年にブライアンが、2002年にドラムのミックが、二人とも病気で亡くなったことで、永遠に元のメンバーでの結成は実現不可能になってしまった。

 

 

それでもSWEETは続いていく

 

ブライアンとミックという貴重な人材を亡くした後も、残るアンディとスティーブそれぞれの活動でで、SWEETの音楽は引き継がれている。

最近は公式HPも充実していて、現在のライブの模様も見れるから、往年のファンとしては嬉しい限り。

SWEETが、単なる一時期流行のポップなバンドで終わっていれば、ここまで続くこともなかったし、多くのミュージシャンに影響を与えることもなかった。

 

SWEETが迷走していた頃、自分は何を聴いていたのかな~と振り返ってみると、思い出した。

「JWALK

今は「JAYWALK」に変っているけど、長男が赤ちゃんの頃、添い寝してヘッドホンでアルバムを聴いていい気分になっていたら、横で「ゲロゲロ」なんか変な音がする。

何だろうと思って起きたら、風邪気味だった長男がもどしてたなんて笑えない思い出もあった。

チケットを買ったのに、子供が小さくてどうしても行けなかったライブ。額に入れてしばらく飾っていた。

 

中村さんがいなくなったあと、新メンバーが加わって「新生JAYWALK」を経て、現在ではまた中村さん以外のメンバー4人に戻っている。

あ~なんか、こうやって日本でも年を重ねて、より音に厚みを持ったバンドが頑張っているというのは

見てて、安心する。

 

おっとと、脱線。

 

アンディ・スコットとスティーブ・プリーストはそれぞれ、公式サイトの雰囲気が違ってて、すごく面白い。

アンディのSWEETの方ピーター・リンカーンが、スティーブの方は50周年記念アニバーサリーで、フレディ似のお兄さんが歌っている。横で、意味不明なダンサーが踊っていて、初期のSWEETのPVをほーふつさせてくれる。

演奏を真面目に聴かせます派と昔を思い出して、楽しくやりましょうや派に分かれた感じ。

 

バンドのメンバーチェンジは決して珍しい話ではない。

でも、始めはすぐ、消えていくように思われたグループがこんなに長く、形を変えて存続してるってことはそうないのではないか。

 

 

「卒業式なんてないSWEET」 

 

すごいよ。

 

 

 

日村じゃないよアンディだよ。という容姿の変貌はさておき、

ギター魂は健在です。