Madame, Monsieur bonjour!

こんにちは!

モダンな和物でワクワクと笑顔を届けたい。

「る・むすび」の須田 志保美です。

 

今年はより和を表現したい。

お土産物みたいにはぜったいしたくない。

より本格的な和風でありながら普通のファッションにすんなり溶け込んで、それでいてエレガント。

かなり難しい目標を立ててしまいました。

 

何をどう勉強したら良いやら?

 

季節柄、各地で開催されるお雛様の展示。

何か創作のヒントになるのではと思い、昨日は名古屋市東区にある二葉館に行ってきました。

 

二葉館は日本の女優第1号の川上貞奴さんが住まわれた家を公開しています。

 

家の中のステンドグラスはとても素晴らしく前から行きたかったのですが、

どうせ行くなら貞奴さんのお雛様が飾られている時期にと待っていました。

貞奴さんが大切にしていたお雛様はとっても粋で渋いです。

そして、今回は「福よせ雛」の作り方の講習も受けてきました。

三日間限定の講習会、受けることができてラッキーでした。

 

「福よせ雛プロジェクト」

お雛様を卒業したお雛様たちに再び活躍の場を与えるという素晴らしいプロジェクトです。

 

お雛様、どの家も女の子が小さなうちは親が一生懸命飾りますが、飾ること、維持することも大変で手放されるお雛様がたくさんあります。

神社、寺院の人形供養に出す方がほとんどなのですが、最近はでは環境問題で供養のお焚き上げは形式的にするだけでほとんどのお雛様は一般ゴミとしてゴミ処理場で焼却されるのだそうです。

お人形とはいえ、気の毒ですよね。それに年に一度少しの間だけ飾られるお雛様はとても綺麗な状態です。

そんなお雛様に再び活躍の場をというプロジェクト。

各地でその場所の状況にあった展示がされています。

二葉館では12日(月曜日)までこの展示を見ることができます。

昨日、この展示も見たのですがとても面白く見入ってしまいました。

一緒に見ていた方は「福よせ雛」が大好きで追っかけをしているのだと言っていました。

 
さて、講習ですが、
少しびっくりしたのが参加している方たち。
ダンディーなおじいさま二人、お孫さん(女の子)が最近生まれてお雛様に興味が湧いたのだとか。
小学校5年生のかわいい女の子とお父さん。
そして私でした。
 
かってに女性が参加するものだと思っていたのですが面白いプロジェクトなので男性にも興味ある内容のようです。
 
講習に使われるお雛様はなんと新品?
なぜ?
 
お雛様には様々な運命があるのです。
段飾りのお雛様には、おだいりさま、おひなさま、三人官女、五人囃子、右大臣、左大臣などで構成されていますよね。
しかし、売り場の展示などでアクシデントがありその中の一体が破損したり汚れたり、紛失したりというケースがあるんですって。
そうすると他も全部売り物にならないそうです。
そんなお雛様もプロジェクトに引き取られています。
 
お雛様の構造の説明、手足を動かすコツを習い、他に小物の作り方、アレンジのヒントなどを教えていただきました。
 
講習会のメンバー、みんな目がキラキラになりました。
きっと家に帰ってからいろんなアレンジを加えて楽しむんだと思います。
 
私も温かな敷物とモフモフと一緒にくつろげるスペースを作ってあげました。
普通のお雛様とは全く異なる姿になんとも癒されます。
そうそう、みなさんの家にあるお雛様、構造とか知らないまま力任せに手足、顔を動かしてはだめですよ。壊れてしまいますから!
 
読んでくださってありがとうございます。