タイピスト | Sound@Cinema

Sound@Cinema

))) Cinema Sound Works シャチョーの日々 (((
映画の音響技術評価などをプロ目線で、車系もたまにw
http://www.csw.jp/

驚いた、、、

ヒューマントラスト有楽町に今まで
見たことも無いぐらいお客さんが
溢れている?

「・・・ま、まさか!?」

そのまさかだった、どこで紹介され
たんだろうか?”タイピスト”に
物凄い勢いでお客さんが集まっているのだ、、、


$Sound@Cinema-タイピスト1


お話はこうだ。

田舎暮らしをしていたローズが都会に憧れて
ルイの会社の秘書面接に応募するところから
始まる。

どん臭いローズだったが、彼女の唯一の才能
”タイプの早打ち”の凄さをルイが見抜き、
定職のポジションを与える代わりにタイプの
早打ち選手権に出場する様に勧め、紆余曲折
の末に数々の大会を勝ち抜き、双方の恋も
成就させていくという、スポ根モノに近い
おフランス映画ざます。

こんな有りがちな話なのに、何が良いかと言うと、、、

主演のローズを演ずるデボラ・フランソワが
無茶苦茶良い娘なんだな、、、


$Sound@Cinema-タイピスト2


感情を顕にしながらタイピングする時の
表情が本当に素晴らしいのである。

そんなに美人じゃないし、ほくろだらけなんだけど
凛と光る物が内側でキラキラと輝いているのが判り、
彼女と一緒に銀幕の中で一喜一憂出来るのが
実に気持ちが良いのである。

彼女見てて思い出したが、タイタニックの
時のケイト・ウィンスレットを彷彿とさせるのである。

そして1950年代後半~60年に掛けての
美術装丁が忠実かつ、ポップに溢れていて
ノリノリのあの時代が蘇って来る。

正直言って、こんなベタ映画なのに臆面も
無く泣けて泣けて仕方無かった。
それは懐かしい感情と、真摯に打ち込む人の
美しさに触れたからにならない。
映画の中のローズはそれほど純粋無垢だった。


へぇ~こんな構造の映画まだ観られるんだね、、、


全女性にお薦めです。真に迫った女のド根性が
可愛らしくて溜まりませんよ。