2010年の”ブルーバレンタイン”以来の
デレク・シアンフランス監督の新作。
忙しくてスケジュールが全然折り合わず、
興行末期の今頃になってみる事が出来た。
3部構成になって因果応報を描いた作品である。
1部、2部はギシギシと音を立てて軋みながら
進んでいくような流転構造
これがかなりソリッドで良い感じだったが、
整合性を保つべく一番需要な3部が何だか
雑な作りで???ばかりになってしまった。
ま、ある程度は気分でストーリー補填しながら
鑑賞したが、やっぱりあの粗さは気になるし、
本当に勿体無い気がした。
もっと荒々しくヒリヒリした焦燥感に塗れて欲しかったが
ベタに入る音楽と滑らかな編集がそれを消している。
ドラッグや飲酒、喫煙シーンがあるので結構な青年が
高校生役なのも妙に気になる。もっと若い子じゃないと
この役柄の痛みは伝わらないだろうに・・・
なんか、これじゃ違うんだな、、、
ブルーバレンタインで見せてくれた奇跡をもう一度
期待したが、期待が大き過ぎたかもしらん。
でも、デレク・シアンフランシスのトーンではあった。
悪くは無かったが、今自分が希求している物では無かった。
なんか、もっともっとなんだよなぁ・・・
え?映画に求め過ぎ?駄目かよ!!??