ラリー・コーエンという男 | Sound@Cinema

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B級映画ファンには非常に有名な
”ラリー・コーエン”という
監督したり脚本を書く人物がいる。

※コーエン兄弟とはまったく関係無い(笑)


$Sound@Cinema-ラリー・コーエン


彼は刑事コロンボシリーズなどに
脚本を供給していると言えば、思わず

「あ~、、、」

と漏れて来そうだが、そんな爺さんである。

彼がルメットに脚本を託した1本

”ギルティ 罪深き罪”を久々に再見。
(93年の映画、ちょっと古いな)


$Sound@Cinema-ギルティ


当時、絶世の美貌で割と注目された、
レベッカ・デモネーイと”マイアミ・バイス”
で有名なドン・ジョンソンが主演の作品である。

余りヒットしなかったが、これ実に傑作!!

エンディングの爆笑力技は置いておいて、
ドン・ジョンソンの色事師の糞っぷりが
半端無く、観てて異常にムカムカときてしまい、
ルメットとコーエンの策に思わず溺れるのである(笑)

男から観ても、当時中年の粋に入ってしまった
ドン・ジョンソンの色男ぶりには溜息が出る程。
そこへズブズブとレベッカ姉さんが嵌って
行く様を、指を咥えてみているしかなく
劇にも係らず、いらつくこと、この上無いのである。

う~~ん、しかし虚言ばかりで何も無い話を
延々と構築するラリー・コーエンの
B級魂には頭が下がる、、、が、やっぱ
最後迄見てしまうので、上手いんだと思う。

金も時間も無いけど、人の心を揺さぶる
下世話な話を組ませたら、彼の右に出る
者はそんなに居ないと思う。

これも一つの映画力。


2000年の頭に、良く調べもしないで
”フォーンブース”なるシチェーション
スリラーを観た。オープンなれど
電話ボックスからまったく離れず、
その半径20m以内で大概の出来事が
済んでしまい、なんだかうまいこと
まとめたなぁ?と思ったら、
ラリー・コーエンの脚本だったりした。

尺も80分ぐらい。


ラリー・コーエンの作品は、大体短い(笑)