№13
日付:2010/5/1
タイトル:劇場版銀魂 新訳紅桜篇
監督:高松信司
劇場:TOHOシネマズ小田原 SCREEN 2
パンフレット:あり(\700)
評価:★★★
5月1日は映画の日。家族で映画を見に行く事に。
ママと娘は「ていだかんかん」で一致するも、何だか鑑賞意欲が湧かない。そして同じ時間に上映中の作品の中から選んだのがこちらの作品。
40年来のジャンプ愛読者である私は、当然原作は読んでおりますが、TVアニメは未見。坂田銀時の声も違和感感じます。それでも、「ていだかんかん」よりはもしかしたらの期待を持って臨みました。
しかしながら、入場開始のアナウンスと共に集まってくるのは親子連れか子供同士ばかり。原作に意外と女性ファンが多いのを反映し、女同士の客も結構いる。
いい年したオッサンが一人で観に来てるなんて私一人・・・・失敗したかなぁ・・・・。
いやはや、オープニングでいきなり、やられたアルよ。
国産アニメってのはそもそもが制約の塊のような中で発展してきたわけで、表現手段としては不自由、稚拙の中の産物です。
また観る側からしても、その安易な劇場公開手法はTVドラマのそれ以上に映画を愚弄したものであり続けてきました。
そんな中で、映画化の栄誉(?)自体を開き直りの精神でギャグにしてしまうしたたかさ。楽屋落ち、そして劇場公開そのものをおちょくるかの様な、いつも通りのオトボケぶり満載のオープニングは原作の切れ味そのまま。
本篇はしっかりと原作のエピソードとノリを踏襲し、OPとEDでは映画化ネタでひと暴れ。
TVアニメだ?劇場版だ?そんな大人の都合など知ったこっちゃねぇ、とばかりに銀魂ワールドを炸裂させた制作スタッフに敬意を表します。
上映終了後、思わず拍手しようかと思いました。
発行部数288万部(2009年度)のジャンプ読者のみをターゲットにした本作品、決して大ヒットなど望むべくもないですが、銀魂ファンの満足度は極めて高いかと。
あー言っときますけど、良識ある大人がこんな作品を観に行っちゃいけないアル。
本作品はあくまで原作のファンのもんです。そして決して、彼(彼女)等を裏切る事の無い仕上がりアルよ。
原作のボケとツッコミがこれほど絶妙に動画化されていようとは・・・・是非TVアニメも観てみたくなると共に、原作の紅桜編もコミックで読み返してみたくなりました。
大人買いしちゃおっかな~
パンフレット