観て来たワ、'61の「ウエストサイド物語」のリメイク「ウエスト・サイド・ストーリー」。
スピルバーグ監督によるリメイクというだけあって、人間の女の子と宇宙人の男の子の種族を越えた愛がきっかけで、生物たちによる壮大かつ壮絶な宇宙大戦争に発展し・・・!
ってことは無く^^;、純粋にあのウエストサイドの世界だった。
色んな細かい設定の変更は、スピルバーグのこだわりか、もしくは今、21世紀を生きる人々が観て納得できるようにしたのかも。
トニーを演じたベイビー・ドライバー君(中央)、アンセル・エルゴートは、オリジナルのトニーっぽさがある!ある!!
( ※ 左:ジェッツのリーダー・リフ、右:シャークスのリーダー・ベルナルド )
大きくて、一見ヤンチャ・グループにいた(ムショ帰り)とは思えない雰囲気を醸し出しているワ。
顔も含めた全体の感じが大谷翔平選手に似ているな~、と思いながら観ていたのだけれど、後で調べたら、身長はどちらも同じで193cm!
しかも、生年月日も偶然4ヵ月違うだけだった。
アンセル・エルゴートは、自身の出自のことも含め、この役をやりたかったのな。
“出自”と言ったらスピルバーグ自身もだけれど。
『ウエストサイド物語』では、ジェッツはポーランド系移民のグループだった記憶があるけれど、今作は殆どがイタリア系の、しかもユダヤ人たちという設定で、トニーはポーランド系、という欧州連合団(?)に。
そして、字幕(翻訳)の加減なのかどうなのか分からないけれど、「白人vs.黒人」という感じに協調されていたワ。
ほか、話の内容はほぼ同じだったけれど、ちょこちょこ設定が・・・。
一番驚いたのが、♪boy,boy,crazy boy・・・の「COOL」を、トニーが唄っていること!!
これは“あの”直後に、ジェッツのサブリーダー的立場で体の大きなアイスが唄うのに・・・。
そのため、今回のアイス役は存在感がかなり薄かったワ。(どれがアイスか分からんし)
一方、オリジナルではジョージ・チャキリスが演じたプエルトリコ系グループ・シャークスのリーダー・ベルナルド。
今作ではかなりワイルド感が^^v
マリアのヘアスタイルは、大元の原作「ロミオとジュリエット」の映画の頃のオリビア・ハッセーっぽくない!?
トニーとマリアがのちに会う教会も、ロミジュリ・ワールドを感じたんだけれど。
オリジナルでは教会で会うのではなく、マリアが勤めている洋裁店だった。
そこでマリアが夢見心地に唄う「I Feel Pretty(素敵なきもち)」も、「なぜこの場面の順番で唄わせるの・・・!?」ってなっていて仰天!
あんなところで唄わせるなんて、映画を観ている人の気持ちが混乱しちゃうよ・・・。
オリジナルの映画も、もともとの舞台版から変えているらしいし、リメイクされるきっかけで色々と変わるのは当然かな。
あと、マイケルの「Beat It(今夜はビート・イット)」MVになった決闘シーン。
観ている最中、頭の中のBGMは「Beat It」だった。
あとあと、オリジナルで、ベルナルドの恋人でマリアのお姉さん的存在で、更にキーパーソンでもあるアニータ役だったリタ・モレノ。
彼女も今作にご出演! それどころか製作総指揮も担っているのね! そして1曲ご披露も。
昔の自分(と言っても役柄のだけれど)と対峙するシーン、いいね。
エンディング・クレジットにグスターボ・ドゥダメルの名前があったワ。
劇中の曲(唄)の演奏は彼の指揮なのね!
何にせよこの物語、ほぼ丸1日、2日目の夜までだけの出来事を描いているのよね。
シェイクスピア先生ってば、情熱的。
『ジャージー・ボーイズ』を映画化した、クリント・イーストウッド。
彼が「ウエスト・サイド・ストーリー」をリメイクしたら、どんなのを作っただろ?