宇治観光② | オハイオ・シンシナティから

オハイオ・シンシナティから

シンシナティ郊外での日々の暮らしを綴っています。

7/4
 京阪宇治駅から宇治川を渡り、向かったのが宇治では外せない平等院鳳凰堂
 
 

 

 
 前回来たのは主人が初めて日本に来た時にバスツアーで回った時と思うので、ひと昔どころかふた昔前以上。
 
 正門を入り、拝観料を納めた後、内部拝観受付に行き、1時間後の拝観があるというのでその予約を取ることに。今日の分はもうすでにいっぱいかも、と思っていたが、空いていたのでよかった。平等院を訪れている人もいうほど多くない。
 
 さて、歴史の教科書には10世紀半ばから11世紀に広がった浄土信仰を代表する阿弥陀堂、という説明が平等院と中堂の阿弥陀如来像の写真とともに載っている。今日は天気があまりよくないからか、建物だけに目がいくと、中堂の如来像は見えにくい。
 
 
 
 

 
 
 池沿いにぐるっと回ると、ミュージアム鳳翔館がある(館内は撮影禁止)。冷房が効いてて、蒸し暑い天候でちょっとリフレッシュできたが、それはともかく、館内には国宝の梵鐘や、雲中供養菩薩像52体のうちの26体、宇治市指定有形文化財の木造の不動明王や地蔵菩薩立像が展示されている。
 
 菩薩像の手にはさまざまな楽器が。当時、不安定な社会に生きる人にとっては阿弥陀如来像と共にありがたい存在であったに違いない。
 

 また、不動明王の立像や地蔵菩薩の立像に手を合わせて拝む、アジア系の観光客もおり、信仰深い面を目にした。

 

ミュージアムを出て一通り回った後、指定の時間に内部拝観受付近くで待機していると、係の人の案内が。注意事項の説明の後、中堂に向かい、靴を脱いで中堂の中へ。

 

 間近で見上げる阿弥陀如来坐像。仏師定朝の作で寄木で作られているそう。定朝作の仏像は現存しているのはこの仏像のみらしい。そして仏像の周りには、52体のうちミュージアムで見た来迎する菩薩像以外の菩薩像が。

 
 中堂の扉の一つには当時の絵画が残されている。
 
 内部拝観自体は短い時間であるものの、なかなか身近で見ることはないので、子供たちにもいい経験に。