サイレント期間中の物理的な距離

再会後における精神的な距離

女性レイにとっては、どちらの距離も

とてつもなく高い壁に感じられるでしょう。

また、いずれかの距離がある時というのは

相手の気持ちばかりではなく

自分自身の気持ちさえも見失いがちになります。

会えないなら、いっそこのまま忘れてしまおう

分かり合えないのなら、もう関わりを断絶しよう

女性レイがこのように考えても無理はありません。

ですが、最終的な決断を下す前に

いま一度、自分の素直な心と向き合ってみましょう。

もしかすると

貴女にはやり残したことがあるかもしれませんし

ふたりが幸せになる為のプランもあるかもしれません。

これまで口には出せずに温めてきた言葉や

伝えてみたい新たな言葉が生まれたかもしれません。

これらを実現させないままに終わらせるのは

貴女の可能性を放棄することと同じです。

勿論、高い壁に阻まれ続けると

自分の中の可能性には思いが及びません。

ふたりの間の距離だけが鮮明に浮かび上がり

孤独や虚しさに襲われてしまうでしょう。

それでも、決して距離に屈しないで下さい。

何故かと言うと、距離は確実にふたりの愛を育てます。

目に見える距離 / 目に見えない距離に関わらず

「距離という逆境」は互いの心を強くもするのです。

蕾は厳しい寒さを乗り越えながら強くなり

そしてその強さは、蕾を美しい花に変えます。

蕾の状態のままで終止符を打ちますか？

それとも、美しい花を咲かせますか？

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