前回 からの続きです。
もしかすると、衝撃を受けてしまわれたかもしれませんが
試練を無視しながら逃げ続けていくと
男性レイの現状は悪化してしまうのみになります。
サイレント期間における男性レイの試練については
女性レイがダイレクトに知る由はあまりありません。
ですが、再会後における男性レイの試練に関しては
ある程度の関わりを持てる状態になっていることから
男性レイが試練の渦中でいることが分かったり
女性レイの目の前で展開されていくこともあるでしょう。
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意に反する出来事（試練）ばかりが多く続いても
男性レイはなかなか内省することが出来ず
現状の中に隠された真意を見極められません。
「心のままに自分らしく生きていく為には
いったい何が不足しているのか？」という所まで
すぐには辿り着けないのです。
何とかやり過ごせたとしても
学びや気付きを得るまで試練は止まりません。
止まらないだけのみならず
試練の内容は益々エスカレートしていく一方です。
普段は自信に満ち溢れた猛々しい男性レイですが
次第に精神状態のバランスを崩してしまいます。
女性レイがサイレントで経験した絶望の淵を
男性レイも同じように味わい
全てが八方塞がりとなったような状態の中で
男性レイはやっと真意を見出し始めていきます。
どうして、自分を苦しめる現象が続くのか？
どうして、自分の思う通りに事が運ばないのか？
自分自身と現実に問い掛けながら
孤独と寂しさに襲われていく男性レイですが
このとき、ふと気が付きます。
困難な状況から自分の心を救い出して欲しい
自分の心に寄り添って助けて欲しい
それが出来るのは彼女（女性レイ）だけだ、と。
絶望の淵に立たされて、ようやく男性レイは
女性レイの存在の大きさや
女性レイへの愛情を腑に落としていくのです。
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腑に落とすことが出来ても
男性レイはすぐには素直になれません。
過去の自分のプライドが邪魔をしながら
完全には試練を受け止められなかったり
女性レイへの気持ちを素直に認めることも困難です。
女性レイに精神的な救いを求めることは、即ち
女性レイに対する「愛の降伏」を意味しているからです。
ここで、最後まで激しく抗う男性レイもいるでしょう。
愛の降伏とは、男性レイにとって最後で最大の試練です。
女性レイが気をつけなくてはならないのは
直接的な要請が無い限りは
男性レイの試練へ一切の手助けをしないことです。
男性レイ自らが試練としっかり向き合った上で
自らの意思と共に愛の降伏をする必要があるからです。
少し離れた場所から男性レイへ優しい愛情を送り
そして、男性レイを信じてあげるだけです。