こんにちは




母がどんどん市立図書館から本を借りてくるので、

何となく手に取っているうちに、

かなりの量を読んでいるような気がする今日この頃です。


意図的にハメられているに違いない・・・


前回、同じタイトルで、ご紹介した本は、こちら


挿絵のイラストがかわいらしい、初心者向けの仏教本です

心理学とか、哲学とか、好きな方にもオススメです。


自分の心のメカニズムがよく分かりますよ~。



私が読んでみて、勉強になったところを、何回かに分けて

僧侶のたまごの視点で、ご紹介しています。



前回は、この本に書かれていることのスタンスを紹介させていただきました。

(前回の記事は、こちら



前回書いたことを、ざっくり申しますと、

「自分が」「自分が」と自分を押し付ける生き方をしている人より

自分を押し付けず、押し出しすぎず、

「自分濃度」を薄める生き方をしている人の方が、

人間関係がスムーズってことでした。



そして、「自分濃度」MAXの、嫌な感じのオーラとはさよならをして、

気品漂う、ステキなオトナになるためには、

「自分濃度」を薄めていく心のトレーニングが必要だということ



ということで、予告通り今回は、

日常生活における「自分濃度の薄め方」

つまり、心を磨くトレーニング方法について、

本に書かれている内容を簡単にまとめて、ご紹介させていただきたいと思います



その1つの実践方法が『批判をダイエット』だそうです。



「悪口や愚痴ばっかりぶつぶつ言う人と一緒にいたくない」

というのは、誰もが感じることですよね。


「でも、やっぱり文句の1つでも言いたい時だってある!」ってのが

人間の性というもの。


できるだけ、その「悪口」、「愚痴」、そして、「批判」をしないように

心がけましょう、というのが、この本ではオススメされています。




完全に、無くすのは、難しすぎるので、

「できるだけ」という、さじ加減のようです。



対言わない!と心に決めるのも素晴らしいけれど、

我慢し過ぎて、心が病んでしまったり、

どこかで爆発しちゃうといけませんので、

自分の首を絞めて、苦しくなっちゃわない程度で

バランスを取るのが大事かもしれませんね

ところで、まず、なぜ人は、別に放っておけばいいのに、

つい「悪口」「愚痴」「批判」を言ってしまうのか

ということですが、本には、理由がシンプルに書いてあります



自分のダメさ加減から目をそらして、

「ダメなのは、他人、社会、世界の方だ」と思い込みたいから、なんだそうです。

あの人は、「頭悪い」とか「かわいくない」とか言っている間は、
自分のダメさを忘れられる上に、

自分の方が、その人よりも、「頭が良く」「かわいい」つもりになれるから。



だから、「悪口」「愚痴」「批判」とは、

根っこのところでは 「自慢」の気持ちがあるんだそうです。


「愚痴」を聞いてもらったら、すーっと気分が晴れるのも、

もしかしたら、「自慢」の裏返しだからなのかもしれませんね



直接「自慢」するのが恥ずかしいことでも、

「批判」の形を取ると、すんなり言えちゃうのが、恐いところ。


一見、「自分が」「自分が」に見えないけれど

しっかり、「自分が」オーラが出ちゃってるわけですね



そう考えると、ついつい批判しちゃう自分を振り返ると

自慢だらけで恥ずかしいなぁ、って気持ちになっちゃいます

「自分濃度」かなり濃くなってて、嫌な女です



さてさて。

ここで、この記事に書かせていただいた

心を磨くトレーニング方法のまとめです


1.人を批判するのは自慢と一緒で恥ずかしいこと、だと心に留めておく。


2.つい批判してしまう前に気付いて、言うのを止めるようにする。


3.つい言ってしまった後なら、恥ずかしいことをしちゃったな、と反省する。



こういう「恥」の心で己を律することを、仏教語では、

懺愧(ざんき)と言います



懺愧によって、心の澱みを極力溜めず、

振り返って反省することで定期的にお掃除して、澄んだ状態にすること。


要は、心のメンテナンスですね。



『批判をダイエット』して、澄んだ状態の心を維持しつつ、

ついつい言ってしまった、「悪口」「愚痴」「批判」は、

懺愧の心でお掃除



上手いこと、心のバランスを取りつつ、

できるだけ、澄み切ったキレイな心でいれば、

同じようなキレイな心の持ち主が周りに集まってきて、

いい人間関係もできて、楽しく毎日生きられそうですね。


目指せ、ステキな大人にっこり