二重切開、挙筋前転術(眼瞼下垂の手術)、眉下切開などの上眼瞼手術では術直後に兎眼(目が完全に閉じずに白目が見える状態)が起きる事がありますが、挙筋前転術を除き、3日~1週間で治ります。
挙筋前転術の場合も通常2~3ヶ月でほぼ治ります。
二重切開の手術直後です。皮膚を多めに切除したため兎眼が見られます。数日間、就寝時に軟膏を目の中に入れていただきます。5日目の抜糸直後です。完全に兎眼は治っています。
眉下切開の手術直後です。軽度の兎眼が見られます。
抜糸時です。ほとんど治っていますがわずかに兎眼があります。
このペースでいくと、術後2週間目には兎眼は消失する感じでしたが、御本人が自己判断で抜糸後に上瞼全体にテープを貼り続けたために兎眼が長引きました。
術後1ヶ月です。兎眼はほぼ治りました。
御存じの方もいらっしゃると思いますが、術後兎眼で当院を訴えられていた裁判は、原告(患者様)とその弁護士の方から6月の第1回口頭弁論の前日に裁判を取り下げたいとの申し出により、口頭弁論は中止になりました。本来は5月に行われる予定でしたが原告の都合で6月に延期されていました。
今回裁判の取り下げには私の同意が必要になります。
このまま裁判を続行して白黒はっきりさせるつもりでいましたが、患者様からどうしても取り下げに同意してほしいと懇願され、取り下げに同意する事にしました。
何があったにせよ自分の患者様であり、日本全国6ヶ所の病院をまわり、当院を選んでくれた事への感謝の気持ちもあります。
当院は他院修正など困難な症例を数多く手術しています。
他院修正の手術を引き受けるという事は、上手くいかなかった前回の手術の責任も取ることになります。
安易な気持ちや技術では手術を引き受けることは出来ません。
自分が行う全ての手術について、裁判などの公の場に出ても自信を持って説明できる医療行為を行っていますし、これからも悩める人の道しるべとなるように日々自分の技術に磨きをかけていこうと思っています。
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