ミョン・ジヨンつながりで、「THE KISEI 寄生＜白い部屋＞」 。
妊娠と中絶を主題にした重苦しいホラー。若い女性が妊娠したかのような状態で死んでいるのが続いて発見される。折しも恋人の子供を堕ろしたばかりの放送局ＰＤは、サイバー犯罪専門の捜査官と調べていくことに・・・ってなお話。
主人公のＰＤには、イ・ウンジュ、捜査官には、珍しくストレートなチョン・ジュノ、イ・ウンジュの恋人で放送局キャスターには、「密愛」キム・ユンジンの夫ケ・ソンヨン、事件の鍵を握る謎の女とその友人の二役に、「彼女を信じないでください」ミョン・ジヨン、放送局の上司に、「淫乱書生」名演のキム・ギヒョン。
胎児をデザインした怪しげなサイト、頭蓋骨のトロンプ・ルイユ（だまし絵）で有名なハンス・ホルバイン「大使たち」、１３０８号室と１４０８号室の間に広がる謎の部屋、とかとかそれなりの小道具で雰囲気を盛り上げていますし、辻褄も何となく通っていて、全体的にはまあまあのホラーでしょう。また、この監督、やたら表情のアップが好きらしく、ベラボーに美しいイ・ウンジュやチョン・ジュノの端正な顔だちを堪能できるのも、見どころの一つです。
とは云え、妊娠、中絶、胎児といったテーマは決して趣味が良いとは云えない、いや、はっきり悪趣味なので、子供好きの方は敬遠された方が無難でしょう。ご注意下さい。