「痛っ…」
痛みに脳がゆっくりと覚醒していく
痛みを感じた場所に目をやると
オレの足の間に身体を埋めたヒョクチェがスウェット越しに内太ももら辺に噛み付いていた。
「ちょっ…」
「シッ！」
ああ、そうだった
ここは移動車の中だった。
オレたちは一番奥の席に隣り合って座っていて 他のメンバーは全員眠ってしまっているみたいだった。
オレも痛みを感じるまでは
「ぐーすか寝てるからさあ」
おっしゃる通り！
ぐーすか寝てましたけどぉ
それがあなた様になにかごめーわくをおかけしましたでしょーか⁉️
「ねてるならそっとしとくのが優しさでしょーが」
「エヘヘ」
エヘヘじゃねーのよ。。。
もうっ！ほんとに何してんの？
いくらメンバー公認だと言っても、こんなトコみられたら…
見られたオレたちより見ちゃったメンバーは の方が気まずいでしょ？っての！
とにかく！顔あげてよーー！
ヒョクの両脇に手を入れて持ち上げようとしたけど 全然持ち上がらない
ひょろひょろイワシの癖に 動きたくないっ！って意思が強いからか全く動かない。
髪を引っ張っても
頬っぺたをつねっても
耳を引っ張っても
だめだ…全然顔を上げてくれない
それどころか…
「んひゃんっ 痛っ…」
Tシャツを捲り上げられ
今度は脇腹に噛み付いてくる
最近のヒョクは
オレの身体に噛みつ付きたがる
タンクトップになることが多いから
さすがに見えるところには噛み付いたりはしないんだけど
この前なんてさ？おケツに噛みつかれて、ぎゃっ
ってなった。
ってなった。痛くて痛くて次の日鏡で見てみたら、クッキリ歯型がついてた。
『もうっ！ひょくのアホタレ！』
ってマジギレするオレに
『ふんふん、、、どれどれ？見せてみ？』
とか言って スボンを下ろして
オレの可愛いぷりぷりおケツをジロジロ見て
『お前のケツってオレの歯型が似合うなあ〜』
へらへらとそんな事を言う
マジでバカでしょ？
今だって
寝てるって言ってもメンバーがいるのに
こんなコト、、、。
「もぉ！やめろってば」
泣きそうになってるオレの顔を見て
仕方ないって感じで やっと足の間から這い出てきて隣に腰を下ろした。
「ひょくって、マジでバカなの？」
「お前には負けるよ」
なななっなんだとぁ〜⁉️
「あっ…ちょっ…」
やっと大人しくなったと思ったのに
今度はスウェットの中に手を滑り込ませてきた。
「なっ…んっ…」
「シーだよ？」
下着の中のまで侵入してきたヒョクの手がゆるゆると動き出した時
「ドンへ 着いたぞ」
オレのマンションの前に到着したと知らせるマネひょんの声
スッとヒョクの手がオレから離れる
オレはヒョクの首に両手を回してしがみついた。
「ドンへ？なーにやってんだよ？早く降りなさいっ！ヒョクチェはこの後まだ仕事があるんだから」
マネヒョンに言われても
やだやだってヒョクにしがみついたままで泣いてたら
「ヒョン！オレ、ドンヘを寝かしつけてから直接現場に行きますよ。時間も…少しならいいでしょ？」
ってヒョクがマネヒョンに言ってくれて
マネヒョンもヒョクの事は信頼してるからシブシブだったけど許してくれたんだ。
部屋に入った途端、服を脱がされ
「ひょ…くっ…んっひゃっ 痛っ…」
二の腕の柔らかいところを噛まれ
裏っ返しにされて背中を噛まれ 脇腹を噛まれ
太ももを噛まれ
「あひゃっ…」
またお尻っ
「んもっ…どうして噛むんだよー？痛いって言ってるのにぃ」
「お前の身体にオレの歯型が似合うからだって！」
なんでヒョクが怒るんだよう
逆ギレ？それって逆ギレってやつ！？
「さてさて…これだけ噛み痕がついてりゃあ大丈夫かな…」
は？どゆいみ？
「まさか…浮気防止とか言わないよね？」
「ま、さ、か！浮気防止とかいわないよ」
なんて笑って、オレの顔中にキスを降らせて
「そろそろ行かなきゃ。大丈夫だよな？」
「お仕事だもんね。」
「じゃあな。おやすみ」
ヒョクがお仕事に行ってしまってから
オレは裸のまま鏡の前に立った。
二の腕、脇腹、背中、太もも
そして
お尻、、、。
全ての箇所にくっきりとヒョクがつけた噛み跡がついている。
ホント痛いんだけど…
でも…なんか
幸せ♡♡♡
一緒にいられなくても
この噛み痕を見るとヒョクを感じられるから…みたいな？
、、、。
あれ？オレって…オカシイのかな？
おっと…ヒョクからLineだ。
【オレがいなくても それがあれば寂しくないよね？】
だって
ふふっ…やっぱりヒョクって すごいな
オレの事を何でも知ってる
【それ見て エロいこと考えて一人でも出来るだろ？】
んー…やっぱりヒョクって変態だな。
あ、そうだ！！
ヒョクもオレと離れてる間、寂しくないように今度はオレもヒョクに噛み痕つけてあげよ〜っと！
でも…
ヒョクが痛くないように
優しく
そっと
噛んであげるね。
おわり