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(株)中央園芸の庭づくりの様子や、日々の出来事


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さて久々のブログですが、2019年に入り、報告したい案件が2件ありました。

今回のブログは、そんな出来事を紹介したいと思います。

 

2月13日、東京都環境局が主催する、「生態系に配慮した緑化のための講習会」の現地見学会に参加しました。

 

場所は東京都新宿区市ヶ谷にある、大日本印刷 市谷の杜。

先進的な植栽事例としての見学会です。

 

エントランスは広大な植栽スペースが確保され、都会の中とは思えないほどの木々のボリュームです。

 

 

使用している樹木ですが、公共緑化工事で使用するような真っすぐで均等に枝が張っているような木々は使用されず、幹は曲がっていたり、斜めになっていたり、片枝のものを選別され、植栽されています。

樹種は、コナラ、ムクノキ、エノキ、タブ、スダジイなど、関東近辺から集められた在来樹種が中心となっています。

 

 

 

 

 

植栽地は大きく起伏があり、植栽コンセプトの通り、まさに森の様相。

 

傾斜のきついところは、木の枝を横に並べ、水が土手の下に走るのを防いでいます。

(大地の再生でも、「抵抗柵」という名前で、傾斜のある所、土砂崩れが起きた場所などで、同じように雨水の浸透を助け、下流に泥水が流れないような処置をすることがあります。)

 

それからこちらの植栽地、土はむき出しにせず笹で一面を覆い、歩道に落ちた落ち葉は植栽地に戻す管理をしているそう。地表をグランドカバーで覆うことで、雨が降っても土砂が流れずに済み、土壌の乾燥をも防ぎます。

 

 


市谷の杜は、なんと敷地面積の3分の1に及ぶ、6,000㎡を越える緑地面積を有しています。

しかもまだまだ計画途中で、今後もさらに緑地をつくる計画だといいます。

 

 

 

 

地価の高い地域では、特に「緑地は無駄なもの・・・」として捉えられる事が多い中、

都心にある大きな企業が、「緑地は価値あるもの」として広大な緑地面積を確保し、地域の生態系の再生に貢献することは、本当に素晴らしい事例だと思いました。(施工は住友林業緑化)

 

 

そんな、東京都環境局が主催する、「生態系に配慮した緑化のための講習会」の開催(定員100名を2回)に伴い、使用するテキストに弊社の取り組みが、「土中環境の改善」の事例として1ページ紹介されました!

 

土中環境の改善の方法や事例、「風の草刈り、風の剪定」などの管理方法なども記載されています。

 

主催した東京都環境局の目指す緑化の方向としては、「質の高い緑」を増やす。

何の木でも植えてやみくもに緑地を増やすのではなく、在来樹種を多く使用し「生態系に配慮した緑化をする」ことを推奨しています。

植栽管理についても、できるだけ農薬(除草剤、消毒)に頼らない植栽管理が望ましいと。

 

 

弊社でも、雑木の庭づくりとして在来樹種を多く使用しておりますし、植栽地の水脈整備のおかげで害虫の発生はほぼなくなりました。樹木の消毒はもう4年以上やっておりません。(写真は弊社モデルガーデン)

 

 

もちろん除草剤も使用せず、風の草刈りで圃場も全て管理しています。

現場で発生する剪定枝は、植栽地の仕上げや圃場に敷き詰め、「処分」することはなくなりました。

 

 

現場で発生する資材は形や使い方を変えて、循環する仕組み。

現在は完全に無農薬完全オーガニックな造園業を実践しております。

 

 

このような取り組みが、東京都の緑化の方向と一致し、テキストに採用されたことは、本当に喜ばしい出来事でした!

今後も試行錯誤を重ねながらも、さらに多くの方に参考にしていただけるような好事例を増やしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

続いてもう一件。

昨年の春に、弊社の取り組んでいる土中環境の改善の手法が、所属する日本造園組合連合会の講習会のセットメニューに採用して頂きました。

 

そして昨年末に大阪支部にお声がけいただき、2月2日、僕自身初めての造園連講師として、「樹木を元気にする、土中環境の改善方法」というタイトルの講習会を開催させて頂きました。

 

 

講習会の場所は、大阪府豊中市の服部緑地。

 

昨年の9月に発生した台風21号の傷跡がいまだに残る、服部緑地内。

大きな枝が折られ、片付けられずにそのまま放置されている所が多く見られました。

 

 

 

こちらもたくさんの倒木があったのでしょうか。大きな根っこが多数、横たわっています。

 

 

 

この場所は舗装をやり直すようで、表層の路盤は剥がされている状況でした。

 

樹木の周りをよく見ると、小さな植栽枡の中に収められていたようで、大きく根が張れない状況です。

周囲に根が張れないのでは、倒木するのも無理はないのでしょう。

 

大地の再生で施工している、呼吸するアスファルト「有機アスファルト舗装」であれば、舗装の下にも樹木の根が張れる状況をつくるので、このような場所ではとても有効なのかと思いました。

有機アスファルトについては、このブログの最後に講習会のご案内がありますので、そちらもご一読ください。

また公共緑化工事でも、「根系誘導耐圧基盤・(パワーミックス)」という、舗装の下にも樹木の根が張れる工法(歩道のみ)もあるようです。

 

どちらにしても、樹木の根が健全に張れるような状態をつくる事が、災害に対しても今後大切な事だと実感しました。

 

 

 

さて、今回の講習会の場所、服部緑地内の梅林周辺。

梅林内は特に土壌が悪く、生育が良くないという事で、こちらの緑地の土中環境の改善を行うことに。

 

 

 

梅林脇の赤松もほぼ枯れかかっています。

付近には倒木した木々であろう、切り株が数本見られました。

 

梅林の一部と、樹勢の弱った赤松を同時に土中環境の改善を行います。

 

 

 

 

室内で土中環境の改善に関する施工事例などの座学を行った後、フィールドに移動、実際に作業に入ります。

まずは梅の木や赤松周辺に点穴(縦穴)を掘ります。

 

穴を掘ると、黒い腐植層が10㎝ほどあったでしょうか。その下は固い粘土質の多い砂が出てきました。

ここに新鮮な空気を送り込む事で、土中環境の改善を図ります。

 

 

 

 

 

そして敷地内の地形の変換するポイントに沿って、横溝を掘ります。

 

 

 

 

溝を掘った後は、いつものように炭を入れ、竹や枝葉を組み込んでいきます。

 

 

昨年の台風で服部緑地内では倒木が相次ぎ、竹や枝葉の資材は至る所に散乱してありました。

今回使用する環境改善資材は、園内の倒木処理で置いてあるものを使用させていただきました。

 

 

 

 

このように土中環境の改善方法を造園業のプロの方々に知って頂く事は、本当に意味あるものだと思っております。

参加された方々も、このような施工は初めてだったと思いますが、とても熱心に作業して頂き、本当に感激しました。

 

 

園内の倒木した木々の枝葉が、園内の樹勢回復の資材として役に立つ。

ゴミとして扱われるものが、有効に利用できることは、この改善方法の醍醐味ともいえます。

 

 

仕上げは落ち葉でグランドカバーし、周囲となじませます。

 

 

 

点穴は、プラスチックの園芸鉢を被せた仕上げになりました。

点穴の通気機能としては、機能が半減するところはありますが、今回は公共的な公園での施工という事で、安全面を十分に考慮する施工となりました。

とにかく何とか梅の木や赤松の樹勢が回復し、一定の成果が出る事を期待したいと思います。

 

今回お招き頂いた大阪支部の皆様、ありがとうございました。

今後も経過を観察していきたいと思います。

 

 

 

 

では、最後に「有機アスファルト」の講習会のご案内です。

 

庭の中でも無機質なスペースとなりがちな駐車場という空間を、有機的な空間に変える、

「新しい駐車場の提案」です。

 

 

 

3月18日(月)大地の再生講座 矢野智徳氏を講師とし、次世代の駐車場「有機アスファルト」の施工を実施します!

場所は、埼玉県深谷市のハルニレカフェ

https://www.yamaichizouen.co.jp/ygp/160508-1550.html

 

このカフェの駐車場を有機アスファルト舗装します!

 

強度を保ちつつも、自然と共存する『有機アスファルト舗装』を実際に施工しながら学ぶ講習会です。

 

 

有機アスファルトとは?

現代のアスファルト舗装に、有機物(ウッドチップ)を混ぜてつくるのが、『有機アスファルト舗装』です。従来の透水性アスファルト舗装は、強度は十分なものの、透水機能が年数とともに劣化したり、固く転圧することによる表層の根上がりなど、いくつかの問題を抱えています。

 

 

『有機アスファルト』では各層に有機物を混入することで、植物の侵入を促し、半永久的な透水性を持たせます。

また、適度な緩みを持たせた路盤には、付近の樹木の根が伸び、路盤の根上がりを防ぎ、表層には芝の根が張ります。

 

講師:矢野智徳(杜の学校)

山梨県上野原市 杜の学校 代表 現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。足元の住環境から、奥山の自然環境の改善までを作業を通して学ぶ、大地の再生講座を全国で開催中。

 

 

 

 

日時 3月18日(月) 8:30集合・受付 9:00開始 18:00終了予定

(時間は変更することがございます。ご了承ください)

 

集合場所 ハルニレカフェ  埼玉県深谷市東大沼100−1

 

講座費用 7000円(昼食別)、 見学も可能です。

(※昼食ご希望の方は、ハルニレカフェのランチ別途1000円になります。)

 

持ち物 腰道具、タオル、飲み物など。

また、各所で重機の使用もありますので、各自ヘルメットや安全靴(長靴)等もご持参ください。

 

服装 作業着、雨具、厚手の手袋などあればご持参下さい。

 

タイムスケジュール

 

8時30分 ハルニレカフェ 集合、受付

9時~11時頃 講座開始、自己紹介、座学

座学終了後、外へ移動し実作業。

12時~13時 昼食

13時~17時 実作業 (途中休憩あり)

17時~18時 質疑応答、まとめ

18時解散(時間は延長することがございます。ご了承ください。)

 

定員 30名程度(予定)

 

申し込み

〇参加者氏名 〇住所 〇当日連絡の取れる電話番号 〇交通手段(車か電車か) 

〇領収書希望の方は宛名 〇昼食希望の有無

*駐車場は限りがありますので、できるだけ乗り合わせでお越しください。

 

 

 

以上を明記し、以下のメールかFAXにて受け付けます。

info@chuou-engei.co.jp

FAX 048-584-0868

 

 

 

締め切りは3月15日(金)まで(定員になり次第、受付は終了させて頂きます)

*ご不明の点がありましたら、メールか、担当の水谷までお問い合わせください。

埼玉県大里郡寄居町用土2308-2  担当:中央園芸 水谷(080-3019-6097)

 

 

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