●うつ病での自殺が多いのは、うつ病の〇〇期
こんにちは。伊達誠です。
うつ病と自殺は、切っても切れない関係にあります。
うつ病が軽症の時期でも、頭の片隅に、希死念慮(きしねんりょ)があるからです。
希死念慮とは、おおよそ自殺願望と、同じ意味です。
うつ病での自殺が多いのは、実は、うつ病の回復期です。
うつ病で、どん底の時期は、希死念慮はもちろんありますが、自殺する気力すら、失ってしまいます。
うつ病が、かなり回復して、そろそろ会社に復職しようかという時期が、最も危ないのです。
自殺を実行してしまう、気力と体力が戻っていて、危険なのです。
うつ病の回復期に入ると、症状の浮き沈みが、激しくなります。
昨日は、笑顔を見せていたのに、今日は、不安で不安で仕方なかったりします。
うつ病の回復期は、とにかく症状が、安定しません。
うつ病の回復期で、気持ちが沈んだ時が、危ないのです。
うつ病の人が、「もう死にたい」などと言ったら、「何バカなことを言っているの!」などと、ひと言で片付けてはダメです。
まずは、「死ぬほど辛いんだね」と共感して、うつ病の人の話を、じっくり聴いてほしいです。
そして最後に、「絶対に死なないでほしい。死なないと約束して」と、実際に約束を交わすことが大切です。
うつ病の人は、基本的に真面目な人が多いです。
一度交わした約束は、守ろうとするので、実際に効果があります。
うつ病は、回復期であっても、しっかり時間を取って、じっくり治療すべきです。
無理に家事をさせたり、焦って学校や職場に戻るのは、NGです。
周りの人は、絶対に急かしてはダメです。