●少年が「元気ですかー!」って叫ぶCMは傷つく
こんにちは、伊達誠です。
最近、こんなコマーシャルが気になって嫌です。
敢えて会社名は言いませんが、ある生命保険会社のCMです。
そのコマーシャルは、こんな感じです。
沢山のひまわりが咲く夏空の下で、少年が3回叫びます。
最初は確か、「人生100年は楽しいですかー!」みたいな事を叫びます。
そして最後に、「元気ですかー!」と、思いっきり叫びます。
私はこのCMを見ると、思わずテレビに毒づいてしまいます。
「元気じゃねーよ!」って。
卑屈で済みません。
今の私はうつ病で、自宅療養を自分なりに頑張っている身。
秘かに、来年1月の職場復帰を目指して、孤軍奮闘している状態。
そんな私には、「元気ですかー!」のひと言は、心にバラのトゲを刺されたように痛いのです。
世の中、元気な人ばかりではないのです。
病気と戦っている人も、多くいると思うのです。
例えば、白血病と戦っている、競泳の池江璃花子さん。
うつ病を公表して、2ヶ月間の休養を経て復帰する、ネプチューンの名倉潤さん。
ちょっと芸能界やスポーツ界を見回しただけでも、闘病中の人はすぐに思い付きます。
そんな人間にとって、「元気ですかー!」っていうコマーシャルは、やっぱり苦しいはずです。
私の考え過ぎでしょうか?
少しだけ、配慮してほしいなと思います。
昭和の時代が終わる頃に、こんなコマーシャルがありました。
日産自動車のコマーシャルです。
昭和の末期に、昭和天皇が生死をさまよっている時に、日産はこんなCMを流しました。
日産の車に乗った、歌手の井上陽水さんか、パワーウインドーを下げながら、「皆さん、お元気ですか~!」と笑顔で語りかけるCMです。
このコマーシャルには、すぐにクレールが付きました。
昭和天皇が、毎日下血をしながら生死をさまよっている時に、「皆さんお元気ですか~!」は不謹慎だと。
若い方は知らないと思いますが、昭和天皇が亡くなる前後は、日本中が極端な自粛ムードでいっぱいでした。
そんな空気の日本で、日産自動車は「皆さん、お元気ですか~!」とやったのですね。
この井上陽水さんのコマーシャルは、すぐに陽水さんの口パクに変わりました。
日産自動車の本社に、沢山のクレールが入ったのは、当然のことでした。
余りにも、空気が読めないCMだったので、CM自体を打ち切りにするべきだったと、私は思います。
私は今、少しナーバスになっていると思います。
傷病欠勤中で、来年の2月半ばには会社に復職しないと、クビになるので、のんびり病気療養なんて気分には、全くなりません。
もし、私と同じ考えの方がいたら嬉しいです。
今回は、おじさんのひがみを聞いてくれて、ありがとうございました。