●これも障害者手帳差別ですよね!
こんにちは、伊達誠です。
先日私は、平成のうちに墓参りをしようと思い出かけました。
当日は、幸いにも天気に恵まれました。
私が向かったのは、父親が眠るお墓です。
父親は、1997年に肺がんで逝きました。
67歳でした。
でも父親は50代の時に、全身の筋肉が徐々に無くなっていく、難病を患ってしまいました。
その病院の治療法は、ありません。
最後には、やはり筋肉でできている心臓が動かなくなり、命が終わる病気です。
もう私は、その時が来るのが、できるだけ遅くなってほしいと祈るだけでした。
最後は、肺がんで逝った父親。
あれからもう、23年。
年に何回かは父親に会いに行くことが、私の務めだと思っています。
そんな気持ちで、私は墓参りに出かけました。
ほとんどの霊園や墓地はそうだと思いますが、そういった物は駅前にはありません。
私は仕方なく、最寄り駅からタクシーに乗りました。
無事にお墓参りを済ませた私は、また仕方なくタクシーを呼びました。
ほどなく、タクシーは来ました。
でも、タクシーの後部座席に座った私は、目を疑うようなお知らせを見てしまいました。
何とタクシーの運転手さんの後ろには、こんなことが書いてありました。
「身体障害者手帳および療育手帳をお持ちの方は、タクシー料金が10%割引になります」
私は、「またか!」と思いましたよ。
なぜ精神障害者手帳だけは、10%割引にならないのか!
厚生労働省のお役人に、私が納得できる説明をしてほしいくらいですよ。
まあ、無理でしょうけどね。
タクシー料金は、片道1000円くらいです。
100円得したいと、私は言いたいのではありません。
私が言いたいのは、何で精神障がい者だけが、割引の対象にならないのかということです。
障がい者枠で会社で働けば、どの障害者手帳を持っていても、一律に「障がい者」というカテゴリーにまとめられます。
そして、「障がい者」だからというだけで、正社員と同じ仕事をさせられても、給料だけは安いですよね。
それなのに、一歩会社の外にに出たら、こんな障害者手帳差別が待っているのが、現実です。
私は、何でもかんでも障がい者は割引しろなんて、全く思ってません。
ただ、あのタクシーの中で見た、障害者手帳差別の現実は、もう昭和にタイムスリップしたみたいでしたね。
障害者手帳によって区別を付けるのならば、その理由もしっかりと明記すべきです。
精神障がい者に対する国の考えは、未だに昭和のままですね。
令和なら、令和らしい発想で、障がい者福祉について考え直すべきだと痛感しました。