太陽系で抜群の存在感を示している第6惑星、土星。
木星に次ぐデカい惑星です。
そして木星と同じガスの惑星。
中心に岩石の核があるだけ。ヘリウムと水素ガスで出来ていまして地球のような地面はありません。
だから土星に「着陸」はできない。
もっとも、デカい図体してるクセに自転速度が異常に早く、地球の自転24時間に対し土星は10時間ほど。
1日の長さが10時間です。
そんな凄まじい速度でぐるんぐるん回ってるもんだから、表面は風速400メートルぐらいの暴風が吹いてます。
ガス惑星で地面はないので着陸できません、より、この暴風では地面があっても吹っ飛ばされて無理でしょう。
土星の存在感の根拠は、あの「環っか」
あれがあるからこそ土星。
その土星の環を初めて発見したのはガリレオ・ガリレイで、1610年だそうです。
しかし、ガリレオはこれが環である事に気づかず、「土星の両側に耳みたいな変なのが付いてる?」と思っていました。
「環」であると確認したのはそれから約半世紀後の1655年、オランダの天文学者、クリスティアーン・ホイヘンスという人。
そして、その20年後にイタリアのジョバンニ・カッシーニによって、土星の環は1本ではなく複数本ある事が発見されました。
しかしこの土星の象徴である環が来年、消えてしまうとか...?
大きく分けて7つある土星の環は氷や埃、小さな岩石などで出来ていまして、やや傾いています。
地球と土星の公転周期によって位置が変わると、地球から見える環の角度も変わります。
要は、本当に消えてしまうのではなく、土星の環っかが地球から見て薄っぺらい角度になるので「見えなくなる」
こういう現象は周期的に巡って来るそうです。
(実は天王星や海王星にも環はあります)
あの環っかがなかったら土星じゃないよねぇ....
♪ 土星に環っかがある理由を 考えてみた
♪ ガリレオは きっと笑うかな
♪ 好きで 大好きで
♪ もうどうしようもなくて
♪ 気がついたら あなたの周りを
♪ ぐるぐる回ってる
♪ 土星は今日も 遠く空にいて
♪ 見渡しても 見上げても
♪ 私には見つからない
(元ちとせ「カッシーニ(土星に環っかがある理由)」/ 作詞・作曲:上田現 2008年)
そして、
相当に遠い未来ですが、土星の環は本当に消えてしまうとされています。
あの環を形成している氷や岩石は、重力に引き寄せられてどんどん落ちているらしく、1秒あたり最大3トンの粒子が失われています。
すでに環の寿命は半分、尽きているとの説もあり、今後3億年〜4億年後には土星の環はなくなる....
....って言われても、絶対に生きてませんわね。