本日、2017年9月12日。
名古屋市北区楠に、「はないと」が保育委託を受けた
「事業所内保育所」がオープンする運びになりました。
私が、託児所を始めるキッカケとなったのは、
子どもができて、預ける場所に困ったからですが、
思い起こせば、もっと大きな理由がありました。
私の父は、5年前から自営業を営んでいますが、
会社員時代の最後の仕事で、自社の工場建設の指揮を執っていました。
ここで作ろうとしていたのが、従業員のための保育所です。
なぜなら・・・
父は子どもの頃、母子家庭に近い環境で育っており、
祖母が1人で働き、3人の子ども(父と妹二人)を育てていました。
もちろん保育園には預けていましたが、とても1人で3人の面倒はみることができません。
そういう事情で、真ん中の妹は、北海道の曾祖父の家に預けられました。
なぜ真ん中の妹が選ばれたかというと、病弱だったからです。
曾祖父は開業医だったので、何かと好都合でしたが、北海道は遠い。
妹は何年も預けられっぱなしで、会いに行くことも難しかったということです。
そのときの想い。
もし、もっと便利な、会社併設の保育所があったら。
そこに、病弱でも預けられる看護師がいたら。
このような悲願があり、
父は工場の設計のなかに保育所を盛り込み、委託運営する会社も決めました。
ところが。
会社側の事情で、この工場建設のプロジェクトは頓挫してしまったのです。
結局、悲願達成ならずして、父は会社生活を終えました。
このときの悲願が、私の仕事として持ち越されたと思います。
最初のパートナー企業様となる「日建工業」様が、
当時の父の会社と似て、金型を扱う会社だというのも不思議です。
初めの一歩。
いよいよです。