*【妄想Zone】は、毎回読み切りの超短編小説です。
「こんなドラマをSexyZoneのメンバーが演じたら…?」なんて思いながら書いてます♪(佐藤勝利くん多め)
それぞれの話は、基本的につながりはありません。
(例外的にシリーズ物あり)
★今回の話はシリーズものです★
この話を「単独の読み切り」としてもお楽しみいただけますが、よかったらシリーズの過去作品も(貼るので)、チェックしてみてください♪
①「うたた寝」
②「秘密のデート」(前編)
③「秘密のデート」(後編)
(設定)
・勝利とユウカ(作中の「私」)は恋人同士。
・勝利は芸能人なので、付き合っていることは誰にも内緒。
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【グッドモーニング】
「勝利くん、起きて…」
私は、眠っている勝利くんの肩を軽く揺すった。
「……」
しかし反応はなく、勝利くんは気持ちよさそうに寝息をたてている。
「ねえ起きて。朝ごはん、出来たよ。」
「う~ん…」
毛布から出ている勝利くんの腕を優しく引っ張ってみたけれど、勝利くんは生返事だけで起きる気配はない。
昨日の夜、勝利くんが『和食の朝ごはんが食べたいな~』と言ってたから、お味噌汁もきちんと出汁から取った。
だから、ちょっとだけ残念な気持ちになる。
でも、昨日の勝利くんは、ウチに来たときから疲れた顔をしてたし…。
やっぱり、眠れる時に寝ておいた方がいい!
私は自分に言い聞かせてキッチンに戻った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
(そろそろ、もう一度起こしてみようかな?)
そう思い、私は再び寝室へ向かった。
すると、勝利くんは既に起きていて、こちらに背を向けた状態でベッドに腰かけていた。
少し様子を見ていたけれど、勝利くんが立ち上がる気配はない。
「…勝利くん?」
「どうしたの?ボーッとして…」
私が問いかけると、勝利くんは 柔らかい笑顔で答えた。
「なんかさ…。いいよね、こういう朝って。オレ、すげー幸せだわ。」
「……」
勝利くんのストレートな言葉に、どんな顔をしていいのか分からなくなる。
私は勝利くんに背を向けて、わざとおどけて言った。
「じゃあ、ゆっくり幸せを噛みしめててください。私は、朝ごはんで幸せを感じてきますから♪」
私が一人で部屋を出ようとすると、勝利くんの慌てた声が後ろから聞こえてきた。
「え?ちょっと待ってよ!……いてっ!」
チラッと振り返ると、勝利くんが(どこかにぶつけたらしい)足を押さえながら、照れ笑いをしている。
ぷっ…
思わず私が吹き出すと、「笑うな!」と勝利くんは後ろから私を抱きしめた。
「おはよー」
勝利くんは私を抱きしめたたまま、横から私を覗きこむようにして言った。
「おはよ♪」
私が、勝利くんの方へ顔を向けて答えると、勝利くんは私の頬に軽くキスをした。
(fin.)
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以上です。
今回は、まずは「画像ありき」で、物語を後付けしてみました
いかにも「キメ顔」の写真より、こういうナチュラルな表情の方が、実は創作意欲を書きたてられたりします♪
今回は、特に何も起きない地味めなストーリーですが、勝利くんが雑誌で語っていたような『理想の朝』(「優しくおこしてもらう」「和食の朝ごはん」という要素)を入れてみました。
一般人にとっては当たり前の、好きな人と過ごす「フツーの朝」。
勝利くんにとっては、その「フツー」こそが最も得難いものなんだよね。…なんて思いながら
(いや、でも勝利くんがリアルに「そんな素敵な朝♡」を得てしまわれたら、ファンとしては困惑しちゃうけど(^^ゞ)
わがままなファンでゴメンね~
「勝利くんの素敵な恋」は、まだしばらくは『物語の中だけのもの』にさせてください(^_-)-☆
《追記》:このシリーズの続きはコチラ⇒ 【妄想Zone】「真夜中の訪問」