【妄想Zone】「GAME」(後編) | ☆つっこのオモチャ箱☆

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つっこの「元気のモト」:Sexy Zone(佐藤勝利くん多め)、エンタメ、ドラマ…などを詰め込んだブログ♪セクゾ小説も書いてます


詳しくは、『前編』をご覧ください。
 

(⇒【妄想Zone】「GAME」(前編))
 

 

 

*【妄想Zone】は、毎回読み切りの超短編小説です。

 

「こんなドラマを、もしセクゾのメンバーが演じたら…」なんて思いながら書いています。(佐藤勝利くん多め♪)

 

 


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【GAME】(後編)



「…え?なになに!?」

 


「なになに?じゃねーよ」

突然 目の前に現れた『勝利』は、私を見下ろしたまま呆れたように言った。


でも、この勝利は…、なんか変!

『勝利』だということに間違いはないけど、いつもと雰囲気が違う。


茶色く染められた髪と派手な服装のせいか、いつもの『優等生』とはまるで別人だ。

それに そもそも、何でゲームのキャラが目の前で喋ってるの?

私の頭の中は、クエスチョンマークの大渋滞になった。


そんな私の混乱をよそに、勝利は繰り返した。

「テメーのせいなんだよ」


「私のせいって、どういうこと?…あと、『テメー』って言うの やめてくれる?」

訳が分からないけど、そこだけは しっかりと言っておいた。


「ゲームがバグったんだよ。オ・マ・エのせいで」

勝利は、『オマエ』という言葉を強調しながら 私を指差した。


どうやら、ゲームの最中に私がスマホを落としたせいで、何かしらのトラブルが発生した…らしい。

だけど、急にそんなことを言われても、私だって困る。
 

 


「けど…、こうやって外に出れたのは悪くないかもな」


勝利は、意味ありげな視線を私に向けてきた。



「立てよ。キスしてやるから」

勝利は 私の腕を掴むと、そのままグイッと自分の方へ引き寄せた。


「ちょっ…!」

私は必死に勝利の手を振りほどこうとしたけれど、掴まれた腕はビクともしない。


「やめてよっ!私には木下くんがいるんだから!」

「……?」

そこでようやく、勝利は力を弛めて私の腕を放した。


「オマエ、付き合ってる奴がいんの?」

「うん…」

私は小さく頷いた。

 

 

「え~、なにそれ~」

勝利は、不満そうに口を尖らせた。

「オマエ、俺のことが好きなんじゃないの?だってさー、いつも俺ばっかり選んでるじゃん!」

 

 

(可愛いっ!)

拗ねてる勝利が可愛くて、私は思わず吹き出してしまった。

すると勝利がジロッと睨んできたので、私は咳払いをしてごまかした。

 

 

「まあ、いっか。無理強いは趣味じゃないし。でも…」

勝利は私に「アゴクイ」をすると、顔を近づけてきて言った。

 


「本気でその気になったら俺を呼べ。そん時はオマエのこと、狂わせてやるよ」

 

 

(ち、近い…)

勝利の息がかかるほどの至近距離に堪えられず、私は思わず目を閉じた。

すると次の瞬間、私の意識はスーッと遠のいていった。


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「…った~」

右腕の痺れで目を覚ますと、いつの間にか朝になっていた。

夕べは、机に突っ伏したまま眠ってしまったらしい。


(あれは全部…夢?)

机の上に転がっていたスマホを拾い上げ、ゲームアプリの『PEACH!』を起動してみた。


キャラの選択画面には、昨日は消えていたはずの『勝利』も ちゃんと表示されている。

もしかして…という思いで『勝利』を選択してみた。



「…ん?呼んだ?」

 

 

いつもの『勝利』が、いつものように微笑んできた。


それを見て、無意識に出てきた「ため息」の理由を、私は考えないようにした…。


~~~~~~~~~~~~~~

 


あれから一週間。

私は、何も手につかない日々が続いている。


授業中も、家でテレビを見てる時も、木下くんと一緒にいる時でさえも…

何をしてても、あの『生意気な勝利』のことが、頭から離れない。
 

 

こんなの、自分でもどうかしてるって思うけど…。


今日も、木下くんと寄り道をする気にもなれず、真っ直ぐに帰ってきた。

自分の部屋に籠り、意味もなくスマホをいじっていたら、自然と涙がこぼれてきた。


「勝利、会いたいよ…」

♪ ピンコーン ♪



私が呟くのと同時に、スマホから通知音が鳴った。


「……?」

何かと思って見てみると、画面にはアプリ更新のお知らせが表示されていた。


更新が通知されたアプリは…『PEACH!』

はやる気持ちを抑えながら、一週間ぶりに『PEACH!』を開いてみた。


「…あっ!」



キャラの選択画面の『勝利』が、変更されている。

 



「うそ…」

でも それは、間違いなく「あの時の勝利」だった。


私は、震える指で『勝利』の顔をタップした。


(fin.)

 


*************


以上です♪
 

 

(コンサートのゲーム企画で勝利くんのキャラだった)『生意気なシャンパンボーイ』を、ちょっと可愛いところもあるキャラにしてみました♡
 

(私の好みで勝手に…口笛
 

 

「ふり幅」大きめで、いい感じになったかな~♪と、自己満足です。
 

 

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