9/24、昨日、Haitian Bridge Alliance というハイチ人支援NPOがトランプ、JDバンスの二人に関する犯罪告訴状をオハイオ州の裁判所に提出した。

 

このNPOによる告訴は、当局の捜査着手を待たずに個人が告訴する権利を持つオハイオ州の法によるものです。告訴状では、トランプとJDバンスを一か月以内、つまり、大統領選挙投票日前に逮捕するように要請している、と報道された。しかし、その為には、裁判所の公聴会を通しての決定が必要だが、現時点ではこの予定は立っていない。

 

この事件については、オハイオ州スプリングフィールド市在住のハイチ人移民が猫やアヒルを捕獲して食べている、から始まった。

今やトランプがハイチ人を口実にして『移民』排斥フィーバーを至る所で煽り立てております。『』をつけたのは、移民とは、非白人の暗号化と変わらないからです。

 

この話のソース(ネタ)はいくつかありますが、そのもっとも有名なのに迷い猫サッシー嬢というのがあります。飼い主はSNSを通しても愛猫の行方を捜していた。愛猫がハイチ移民に食べられたという疑いからポリスレポートも出した。この飼い主は熱心なトランプ支持者です。

 

これが8月から9月にかけて尾を引き、JDバンスがこの情報をネタにしてメディアで公にハイチ人はペットを食べている、と非難し始め、9/10の討論でトランプがこれを事実として米市民へ宣言した。

 

しかし、このサッシー嬢はとっくの昔に飼い主の家の地下室で見つかっていた。

WSJ(ウォールストリートジャーナル)でもJDバンスが挙げた報告の調査結果として取り上げられた。飼い主は、サッシー猫が見つかったことをSNSで報告し、隣の容疑者ハイチ人にも謝罪したそうです。

 

それにもかかわらず、トランプとJCバンスはデマ拡散を止める様子は一向にない。JDバンスは一週間前の日曜日にCNNの時事解説番組でキャスターに執拗に追及され、しぶしぶと、違法移民に被害を被っている市民に注目を向けさせるためにはウソの話も必要、と認めてしまった。

 

このバンスは、米の名門の名門、イェール大出身の弁護士ですが、何か?

 

この男自身もDEI奨学金のビッグな恩恵者です。ズバリ、貧困窮乏者子弟への

奨学金です。この社会的アファーマティブアクションがなければ、大多数の米人の今日は無かった。DEIハイヤーは女性やマイナリティだけではないのです。オポチュニティは今日の民主主義体制キャピタリズムのかなめです。

 

ところで告訴理由ですが、彼ら二人は公共メディアやSNSを使って悪意のデマを流したという事です。その中には、合法滞在なのに違法だと言い張り、彼らを一挙に強制送還し、ベネズエラという全く異国に送る、というトランプの発言も含まれている。

 

彼らのデマで地元では爆弾騒ぎが33件起こり、学校、病院等の公共施設も一時閉鎖された、また、ハイチ人住民達を恐怖に陥れた、というものです。