学級の自治とは~アドラー心理学のクラス会議の概念から~ | 中学理科教師のつぶやき

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中学校理科教師として25年。ひとつの意見として、ここに私の日々考えたことを記録していきます。同業の方、現役生徒、現役親御さんとのネットでの交流もできるといいですね。

今年ももう、最終日になっちゃったんだね。

 

年末は、けっこう余裕があるように感じていたけど

こうしてみると思い込みだったんだね。

 

毎日、なんやかやの用事をこなしているうちに

大晦日を迎えてしまいました。

 

目の前の課題「緊急で大事なこと」は

全てクリアしたから満足していますが

 

こういうときに

本当に大切な「緊急じゃないけど大事なこと」を

やり忘れていると、成長がないよねー。

 

緊急で大事なことは、追い立てられるから

やりやすいんですが

緊急じゃないけど大事なことは

意識していないと何にも進まない。

 

ということで

 

意識してお勉強もするよ。

 

買いためておいたアドラー心理学関連の書籍

「嫌われる勇気」は付箋を貼りながら

何度も読み返しております。

概念はすとんと落ちたが

他の人に伝えたり、自分の生活に応用するためには

本の中に出てくる言葉を覚えるとよろしい。

 

さらに、何かやりながら、考えながら

覚えた言葉を「活用」(今流行り?)するとよろしい。

 

読んだだけの読書は

ただの暇つぶしにしかならないからね。

 

これだ と思った知識は身になるまで

何回も繰り返して自分自身に刷り込むことが肝心です。

 

さらに

 

アドラー心理学を教育現場に応用した書籍も

読んでみているのれす。

 

 

アドラー心理学は、教育向けというよりかは

一般向けの自己啓発向け。

 

嫌われる勇気も一般向け。

 

私は、公立学校教員なので

じゃあ、学校でこれを活かして教育実践をすすめるといったら

どうなるの?というのは、外せない興味なのです。

 

もちろん、自分で考えて、自分で実践を試すのが

王道なわけですが

 

すでに、実践をなさっていらっさる方や

実践を提案している人がいるので

その意見も見ときたいなっと。いうことです。

 

この本では、アドラー心理学の基本的な考え方に触れながら

学校現場でどのように実践的に応用したら良いか

具体的な場面での、考え方や言葉がけの例が紹介され

提案されていて、大変わかりやすいかったです。

 

特にも印象的だったのは

クラス会議の提案です。

 

アドラー心理学の「勇気づけ」を

学級の中で実践しようとすると

最終的に行き着くところは

「生徒の自治能力を高める」

というところにありそうです。

 

トラブルが起きたときに

教師が介在し、指導力を発揮して

問題を解決してしまうことは

相手の課題に介入する「勇気くじき」であり

上下関係、支配関係を否定するアドラー心理学とは

相容れないものになります。

 

しかし、トラブルを放置するわけにはいきませんから

トラブルの解決を課題として持つ生徒自身に

その方法を教えましょうと言うことなのだと思います。

 

私自身は、上下関係も支配関係も

教育現場には必要と考えていますから

アドラー心理学におけるクラス会議を指導する道筋は

まどろっこしくていけませんが

 

基本的なゴールや考え方は、同じなんだよな。と

思っています。

 

全員が対等の立場で発言するクラス会議

 

リーダーが権力をもち

生徒同士の指導・被指導をつくりだす

班長会議を中心とした学級会

 

その違いは明瞭ですが

どっちを選ぶかは悩ましいところです。

 

本当に指導者側の気持ちがしっかりしていて

見通しを持ちながらいかないと

 

アドラー心理学流では

生徒にかき回される危険性が高い。し。

 

班長会議を中心とした学級は

簡単に管理的な形に変質しがち。

 

どちらも手間がかかるし、難しい場面もあれば

一般的でもないので、なかなか普及はしないだろうな。

 

ただ

 

根本的な生きる意味や人間関係の捉え方

トラブル、問題の考え方は

アドラー心理学の言うところに全くもって賛成です。

 

そして

 

全ての大人が、身につけて欲しい考え方です。

そうすりゃ楽なんだもん。ね。

 

ま ということで

この本は、学校現場の実践に参考になります。

 

 

では、皆様。

今年も、お付き合いくださいまして

ありがとうございました。

 

どうか、良い年をお迎えください。

 

 


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