ミツバチ気まぐれ日記771_MORE THAN HONEY | 若葉マーク農園長のブログ

若葉マーク農園長のブログ

シニア世代の自称「花咲か爺さん」が挑戦する新アグリビジネス「農蜂業」奮闘記

 先日,”MORE THAN HONEY”(みつばちの大地)のDVDが届いたので早速視聴した。

 劇場版なので96分間の長編DVD。だから,1回目は途中から居眠りをしてしまい,2回目でやっと全編視聴することができた。

 作品全体を通じて最新の映像技術を駆使したミツバチの生態映像は圧巻だ。王台から新蜂王誕生の瞬間,空中交尾の様子,ミツバチの飛翔映像,カリフォルニア州アーモンド花にするすさまじい数の働き蜂の飛翔乱舞映像と羽音‥そのいずれの映像にも釘付けとなった。

 この作品構成は,ミツバチをテーマに世界を旅するストーリーだ。特に,スイス寒村の養蜂とアメリカの養蜂が対比的に取り扱われている。前者はミツバチをこよなく愛しながらの伝統的な養蜂であり,後者は大規模収益最優先養蜂である。伝統的養蜂を受け継ぐ前者は,日本型養蜂に相通ずるものがあり,ヨーロッパふそ病に侵された蜂群に思いを寄せる老養蜂家の心情に共感することができる。反面,粗野乱暴な扱いでミツバチ大量圧死にも目もくれず,ミツバチが金になる家畜としてしか扱われていない映像を目にして,アメリカ型大規模養蜂に嫌悪感さえ感じた。

 作品後半には,次のナレーションが私の胸を打ち鳴らした。

 ミツバチが滅ぶと4年後に人類が滅ぶ(アルベルト・アインシュタイン)


 神秘的なミツバチ映像に留まらず,そのミツバチ利用で国により養蜂方式の違いを深く考えさせる極めて優れた作品だ。

 
 あなたも是非一度ご試聴されたい。

 (参照)購入先URL
http://www.cine.co.jp/mitsubachi_daichi/
 
 この作品は,2013年第31回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したという。それも当然だ。

 
 農園HPへGO  http://www.farmmiyazaki.net/