今朝は第2養蜂場蜂群管理のために出向いた。
14aの養蜂場は,昨秋の台風豪雨冠水による再播種だったため,遅ればせながらやっと蜜源ナバナが本格開花した。散粒器播種のため足の踏み場のないほどだ。しかも,その株元には無数のレンゲ株が生育している。3月末には菜の花株を刈り取り,蜜源はtれんげに取って代わる・これが当農園の目指す”農蜂業”そのものである。
後継養蜂家育成のため,このところ息子を伴って出向くことが多くなった。今日の作業は,蜂数増加に伴う空巣脾挿入である。昨年まで巣箱内の巣脾間挿入をしてきたが,今年は第2師匠から教えてもらった非公開方法で対応した。どんな方法?それは当面極秘扱いだ。この非公開方法だと,3月中には1群2万匹も夢ではないだろう。今から楽しみだ。
併せて,採蜜前の最終ダニ駆除剤を投与した。来たるべき採蜜までに残留性をなくすためにこの時期が最終投与となる。これまで私はダニ被害を軽視してきた。ところが,毎年6月中旬以降の蜂数大幅減少,それに伴うスムシ被害,蜂群逃去又は全滅の憂き目に遭ってきた。なぜ夏越しで失敗するのか,その原因が全く不明だった。顕在化するスムシ害に目を奪われ,その対策ばかり講じてきたため,徒労を繰り返してきたように思う。師匠から,「夏季ダニ大量増殖→蜂数減少→スムシ害増大→蜂群逃去又は全滅」という構図説明を伺い,これまでの疑問が一気に氷解した感がする。そうか!採蜜期を避け,如何にダニ被害を押さえるか,それが肝要なのだ!
昨年,師匠から採蜜は6月中旬までに終了しダニ対策を忠告されていながら,はちみつに目がくらみ7月中旬まで採蜜してしまった。案の定,蜂数の大幅減少,高品質とは言い難いはちみつだった。結果的に私は多くの蜂群を失ってしまった。それほどダニ被害は今日の養蜂では無視できないものである。養蜂を始めて5年,やっとそれに気づかしていただいた。ずいぶん高い授業料となったものだ。もう無駄な授業料はゴメンだ。
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