昨日は早朝から久しぶりの降雨。
今日は安息日と思いきや,妻がはちみつ加工品づくりをするという。加工部責任者の言いつけには園長といえども従わざるを得ない。遊びたいのに‥
責任者は朝から生姜を繊維に沿いひたすらスライス切り三昧だ。わずか1.2㎏の生姜でも思いの外時間を要する。今回の生姜は自家製在庫がなくなったので,先月の「とくしまマルシェ」で1,000円で格安購入したものを使用した。購入生姜だからすぐに加工作業に移れるからありがたい。過日の自家製生姜4㎏分では土の洗い流し等表面をきれいにするだけでも難儀したようだ。
今日は作業助手の私。はちみつの加温,漬け込み容器の洗浄・熱湯消毒・乾燥・各材料の計量・はちみつの流し込み等,単純作業ばかりだ。
購入生姜1.2㎏から「生姜はちみつ漬」は5㎏弱しかできない。
数時間がかりで生姜はちみつ漬5㎏弱の仕込みを終えた。はちみつを加え混ぜ合わせると,不思議なことに30分間も経ないうちにさらっとした溶液となる。科学的には当たり前のことだが,浸透圧で生姜内の水が浸出し,はちみつが濃度が薄められるからだ。く厨房はまさしく科学実験室だ。
これで作業終了とおもいきや,引き続き「はちみつゆず漬」をすると曰う。ゆずは,柚と別種の一歳ユズ(花ユズ)だ。わずか1本しかない当農園の株から,毎年たわわに果実が実る。大半は年末までに農産物直売所に出荷したのだが,取り残し果実を今回の加工に利用することにした。
加工部責任者はひたすらゆずの千切り三昧。2時間ほどかかりやっと「はちみつゆず漬」の仕込みが終えた。これもまた,上記同様30分もしないうちに完成だ。
結局,両者に使用したはちみつは約5㎏,1㎏当たり3,000円として15,000円に相当する材料費だ。こんなにぜいたくな国産材料をふんだんに使えるのは農蜂業の当農園ならではである。同様な多くの商品には加糖や中国産はちみつが使われていることだろう。そんなまがい物とは一線を画し,当農園では「ほんまもん」商品づくりに徹していきたい。
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