苦難続きの豆栽培から見た日本農業 | 若葉マーク農園長のブログ

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シニア世代の自称「花咲か爺さん」が挑戦する新アグリビジネス「農蜂業」奮闘記

 今年から始めた丹波黒大豆の本格栽培。

 昨年の試験栽培で思いがけぬ良質豆が収穫できたことから,今年は作付面積70a(60a+ムラづくり支援圃場10a)を大幅に増やしての契約栽培に乗り出した。

 播種期の相次ぐ降雨による作付け遅れ,隣接水路からの漏水,はびこる雑草,手を焼く病害虫被害(ハスモンヨトウ,カメムシ)で苦難続きだ。しかも,思いがけぬ獣食害(野ウサギ,タヌキ,シカ?)食害にも見舞われてしまった。破れ傘のような黒大豆株をみるにつけ,「収穫目標1t」は儚い夢となった。

 雑草繁茂期の畑管理には閉口する。先頃放任状態だった借圃場での,6月末作付けし12月初旬収穫の丹波黒大豆栽培は雑草対策や病虫害対策が大変だ。あまりの手強さ,被害の大きさに気持ちもすっかり萎えてしまった。

 折しも,国はポストTPPを見据え「攻めの農業」を推し進めようとしている。それには農地集積,大規模農業経営が避けられないようだ。減反政策見直しも急いでいる。2018年から,10a当たり15,000円の転作補助金は,4ha以上の大規模水稲作付けでないと受けられなくなるという。米をつくれば低収益,畑作へ転作しようにも夏場管理の難しく補助金も打ち切られようとしている。中小零細農家にとってはまさしく「泣きっ面に蜂」だ。生産農家の生産意欲は萎え,耕作放棄地が一層加速するだろう。荒廃する里山,萎える生産意欲,放農・離農増,限界集落化,ムラ消失(昨日訪れた小集落はわずか戸数2住人2で,うち一人は米寿を迎える高齢男性だった。まさしく風前の灯火だ)‥若葉マーク農園長の取り組むべきことは明白だが,自然相手では思いどおりに進まない。若葉マーク農園長は今日も荒海でもがくばかりだ‥

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