レンゲ米栽培取り組んで14年目になるだろうか。
昨年までコシヒカリ作付に固執してきたが,毎年の倒伏に悩まれ続けてきた。昨年1圃場の全面倒伏で刈り取りに随分難儀したことから,今季はすべてキヌヒカリ作付に切り替えた。
キヌヒカリはコシヒカリに比べて,食味はやや劣るが,倒伏しにくく収量が多い。なんといっても倒伏の心配が少ないので,刈り取り作業が容易であるばかりでなく,精神的な苦痛も少ない。全面倒伏している稲の刈り取りほど情けないことはない。
今季反収は,過去最高記録にあたる560㎏/10aだった。平均的な収穫量は480㎏/10aと言われているので,この収量は117%にあたる。約2割近い増収である。化学肥料をほとんど使用せず,レンゲ鋤込みの力だけでこれほど凄い米を作ることができた。やっとまともなレンゲ米づくりができたことに満足している。なぜなら,当農園では,レンゲ作付が表作,レンゲ蜜が主体だ。レンゲ米は裏作に過ぎないからである。
「コケヒカリ」と揶揄してきたコシヒカリよ,これで永遠におさらばだ。