昨日,10日間以上天日干してきた赤花ソバ株(品種名高嶺ルビー)をビーンスレッシャを使って脱粒した。収穫目標は20㎏である。
作業そのものはきわめて順調に済ませたが,大豆専用機のため脱粒種子が収穫袋に入らない。木製篩(ふるい)での茎枝片を取り除くふるい作業及び唐箕(とうみ)による風選作業,後片付けでなんと丸1日かかってしまった。
作業終了後,赤花ソバ暫定収穫量は65㎏だった。思いがけなく多い収穫量であった。作付面積がわかっている圃場では10a当たり収穫量(反収)が43㎏に相当する。ある資料では,ダッタンソバの反収が10~15aと書かれていたように思う。いずれの原種もヒマラヤ地方1000m以上3000m級の高地のムラで栽培されている品種なので収穫量には大きな違いは無いだろう。だから,赤花ソバ収穫量は反収10㎏程度と予想していた。ところがその予想を大幅に上回る収量に驚くやら,戸惑うやら。
さて,市場価格は,白花ソバが1㎏1400円程度に対し,赤花ソバが12,000円~15,000円程度だ。つまり価格は10倍前後の開きがある。とすれば,少なくとも約80万円近い高価で稀少価値のある収穫物といえる。
しかし,皮算用ほど世の中そんなに甘くはない。なにしろそんな高価なソバを購入してくれるそば屋なんて考えられない。ましてや,1杯3000円~5000円のソバ麺なんて,食べてくれるお客さんがいるとは考えにくい。まあ,ひと工夫して,赤花そば粉2割,白花そば粉8割のブレンド麺(赤ソバ入り麺)ならば,検討の余地もあるだろうが‥。
来季播種用種子は5㎏もあれば十分である。残りの60㎏の赤ソバ種をどうすればよいものやら,当惑の日々が続く。難題がまた一つ増えた~,あ~ぁ。
(追補)ソバ栽培では,4倍体品種「信州大ソバ」が有力だ。昨年当農園圃場でもわずかながら栽培したが,大粒種で多収だった。聞くところによるとm反収400㎏も夢ではないようだ。それに比べると,当農園赤花ソバの今季反収は1/10の収量にすぎない。栽培技術を向上させ得て,もっと多くの収穫量を目指さなくてはならない。
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