尾崎豊の「遺書」

昨日発売の文藝春秋12月号に掲載された、

『尾崎豊の「遺書」』。（ジャーナリスト・加賀孝英著）

1992年に26歳の若さで急逝した伝説のロックシンガー・尾崎豊。

その死後、自殺か他殺かで物議を醸していた時期もありましたが
没後20年目にして封印されていた遺書、その全文が公開されました。



実際に残された遺書は2通。

その一通は、Ｂ5サイズのルーズリーフを破って
「遺書～妻、両父母へ～豊より」と題して書かれたもの。

そしてもう一通は、自分の血をインクの替りにして書いた
“血染めの遺書”で“繁美夫人と愛息裕哉君”へ宛てて書かれたもの。
でした。



その文面は、遺書というより歌の歌詞のようで
尾崎豊の感受性の強さ、及び繊細さが溢れています。

酒、喧嘩、覚せい剤、収監、別居、斉藤由貴との関係、去ってゆく人々等々。
最後を看取った繁美夫人及び、多くの関係者への取材の下
ガラスのハートを持った、カリスマの死の真相が明らかにされています。



個人的には熱烈なFanではなかったのですが、その曲は素晴らしいものが多く
歌詞は当時の10代を代弁したものでした。今回の記事を読むことで
あらためてその存在感、及び影響力の大きさに気付かされました。


今年は尾崎豊没後20年という事で、3月に放映された
成宮寛貴主演のドラマ、『風の少年～尾崎豊・永遠の伝説～』で
忘れかけていた尾崎豊の存在を、呼び覚ましてくれました。

又、ＴＶCMで流れた愛息・尾崎裕哉君が歌う『I LOVE YOU』は
“血は水より濃し”という事を証明してくれた気がします。

和製ロックのジェームス・ディーン！
その歌は永遠に歌い継がれます。


【代表曲】
・I LOVE YOU
・OH MY LITTLE GIRL
・15の夜
・17歳の地図
・卒業
・シェリー　他