こんにちは。高橋ゆりこです。
昨日は、カホコの、損得なしの掛け値なしの優しさと愛は、
今日は、カホコが、
ママのために
はじめくんのために
ばあばのために
家族のために
カホコにとって大切な人のために何かがしたい！
という強い思いがあるときに、
ものすごい力を発揮することについて、書きますね。
大切な人のために何かをしたい！
この思いを、アドラー心理学のアドラーは、
「貢献感」
と定義付けています。
アドラーは、
そのことを誰になんと思われようと、まず自分から始めることが大事だ。
目に見える貢献ではなくても、自分は誰かの役に立っているという『主観的な貢献感』を持てれば、幸福になれる。
承認欲求を通じて得られた貢献感には、自由がなく、幸福にはなれない。
と説いています。
要するに、
他者からの評価がどうこうではなく、自分自身が
「他者に貢献できている」
と感じることができれば幸せになれる。
ということです。
裏を返せば、自分自身が、
「他者に貢献できていない」
と感じている限り、幸せは感じられないということでもあります。
人間の幸せには「貢献感」が必要不可欠なモノです。
実際に役に立っているかどうか？ではなく、
「自分は役に立てている」
「自分は人を喜ばせることができる」
と、自分自身が体感として感じられているかどうか？
が重要です。
「わたしは貢献しなければいけない」
と思うのではなく、
「わたしは、貢献できているな～」
と感じられていることが、貢献感です。
カホコは、この貢献感を強く感じたい子なんですね。
２話でカホコが、
チェロが弾けなくなったいとちゃんを元気づけようと、
お見舞いに行き、余計なことを言って、
いとちゃんの逆鱗に触れて、
いとちゃんから暴言を浴びせかけられたシーンがあります。
自分が相手に対して貢献しようとしたことに対して、
それは迷惑だ！やめてくれ！
と、はっきり拒絶された。
このとき、カホコは激しいショックを受けました。
でも、のちに、
７話でいとちゃんに対して、カホコはこんなことを言います。
「いつかカホコも糸ちゃんに怒鳴られて、気づいたからさ。
自分が金魚鉢の中でぬくぬく育てられてる金魚だって。」
カホコは、いとちゃんの拒絶をしっかりと受け取っています。
「それ迷惑。嫌い。」
と拒絶されたら、
「せっかく、いとちゃんのためを思って考えてやったのに！」
などと、カホコは怒ったりせず、
「言ってくれてありがとう」
としっかり受け取っています。
自分が貢献しようとしたことを、
受け取ってもらえなかったり、拒絶されたとき、
怒りが湧くのは、
相手が自分の思い通りに動かないことに、腹を立てている。
ということ。
これは、コントロールの意識（マイナス意識）です。
カホコには、それがない。
「良いことを思いついた！」と、
相手の喜ぶ顔を想像して、
ニマニマしているカホコが映し出されるシーンがよくあります。
カホコは、相手の喜ぶ顔を想像して、
自分自身が楽しくなることをしているんです。
それをすること自体が、カホコの喜びなのですね。
もちろん、喜んでくれたら、すごくうれしい。
だけど、喜んでもらうことを、相手に押しつけない。
それがカホコ。
相手からしてみたら、
自分がして欲しいことと、
カホコがしてくれることが、全然違ったりするから、
うざかったり、面倒くさかったり、困ったりするけど、
だけど。
人の心を動かす。
うざいのに、めんどくさいのに、困ってるのに、
カホコの思いに心が動く。
カホコの人の心を動かす不思議な力は、
純粋な貢献感が元になっているのです。
相手の喜ぶ顔を想像して、自分自身が楽しくなることをする。
喜んでくれたら、すごくうれしい。
だけど、喜んでもらうことを、相手に押しつけない。
そうやって人と接して行くことで、
自分はとっても幸せを感じられるようになります。
そして、なぜか、相手も幸せを感じてくれるようになるのです。
「貢献感」
意識してみるといいですよ(^^)
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